テロそれともマフィア?
- 2017年05月04日
共謀罪の審議が空回りしているように感じます。
議論の発端となったパレルモ条約はマフィア対策として、麻薬やマネーロンダリングを阻止するため国際的な協力を求める条約です。
これがなぜ、テロ対策に変質してしまったのか。
テロ対策とマフィア対策では、自ずとその対象が変わってきます。
テロ対策であれば、これまでに成立した国内法でサリンやハイジャック、凶器準備集合罪などの対策法の何処が不備なのかを明らかにさせ、「不備があればその法律を改正すれば済むこと」と、多くの法律家が指摘しています。
野党は、「花見の見物とテロの下見とでは何が違うのか」などと言うことよりも、本質的な必要性と既存法との適合性に視点を移すべきではないかと思います。