トウキョウ・ファースト(ブログ3658)
- 2024年08月12日
先日、福井市で行われた全国知事会において、人口減少の危機を訴える緊急宣言の決議に対し、東京都小池知事が異を唱えました。
決議にあった「特定地域への人口集中」との文言に対して、「一極集中と人口減少との因果関係が不明確。国際競争力を考えれば利点である」と削除を求めました。
これに対し、島根県丸山知事や三重県一見知事らが反論、結局、人口減少問題対策本部長である鳥取県の平井知事の下で具体的な検討を行うことにし、緊急宣言の文言は変更せずに東京都の意見を追記することで決着をしました。
全国知事会というトップリーダーの集まりで有りながら、東京都小池知事は「トウキョウ・ファースト」を押しつけ、人口減少に悩む他の地域と目線を同じくして供に検討するということを拒んでいます。このことは、人口減少問題について各都道府県での現状の違いが露呈したもので、重要な課題を一体感を持って取り組むことの難しさを表しています。
さて、東京は他の地域無しに存続できるのでしょうか。
エネルギーを自給できるのか、食を自給できるのか、人材の供給を賄えるのか。全てを人口減少に悩む地域から吸い上げていることを小池知事は意に介しておりません。
首都のトップリーダーとしての有るべき姿は、それらを提供している地域に感謝の念を持ち、人口減少が進めば東京も影響を受けるということを謙虚に受け止める事だと思います。
「都民ファーストの会」の最高顧問であり、知事選挙でも知事与党の都民ファーストの会から全面的な支援を受けましたが、「トウキョウ・ファースト」で良い、「一人勝ちの何が悪い」などと言っている限り、薄っぺらな知事というレッテルを剥がすことは出来ないでしょうし、小池氏の女性初の総理・総裁などあり得ないと思います。