背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

トランプとロイ・コーン(ブログ3852)

  • 2025年03月03日

 皆さんは、「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」という映画をご覧になったでしょうか。

 この映画は、1970年代から1980年代を舞台に、気弱で繊細だった20代の青年実業家ドナルド・トランプが、マッカーシーズムで悪名をはせた弁護士ロイ・コーンと出会い、一流の実業家へと育て上げられた末に、コーンの想像を超える怪物へと変貌を遂げていく姿を描いた物語です。

 ロイ・コーンは、筋金入りのマッカーシズム信奉者。マッカーシズムとは、1950年代、ウイスコンシン州の上院議員だったジョセフ・マッカーシーが、反共産の旗手となり、赤狩りを先導、多くの米国政府内の共産党員、陸軍、スコミ関係者、俳優を含む映画関係者までが政府委員会に召喚された後、訴追され有罪判決を受け業界から追放されました。

 このマッカーシーの右腕弁護士だったのがロイ・コーンで、共産党員リストの作成、様々な偽証や事実の歪曲、そして自白の強要や協力者の告発、密告の強要を強いた人物です。

 トランプの専属弁護士となったロイ・コーンは、3つのことをトランプに徹底的にたたき込みました。

 ①とにかく攻撃、攻撃、攻撃

 ②非を絶対に認めるな

 ③勝利を主張し続けろ

 ロイ・コーンの指示通りに動いたトランプは、不動産業に成功し今の財を成しました。

 その後のトランプの人生は、まさにロイ・コーンの教えを忠実に守り、大統領選挙において嘘と欺瞞に満ちた選挙戦を展開、クリントン氏を徹底的こき下ろして当選、第1次トランプ政権で自信を深めましたが、その後の選挙ではバイデン氏に敗れ、選挙自体を「いかさまだ」、「陰謀だ」と選挙結果を認めずに、支持者を煽ってに国会議事堂の中まで暴徒と化した支持者がなだれ込むよう先導をしました。

 今もいくつもの有罪判決を受けながらそれを認めず今も控訴のままです。

 さて、先般のトランプとゼレンスキー氏の口論は、相手になにも言わせず。、認めようともせず、①②③のロイ・コーン戦術を繰り広げました。

 そして、隣にいた「虎の威を借る狐」のバンス副大統領、NATO同盟国がどこかも知らないお馬鹿さん。

 この二人によって、世界は戦争への現実感を目の前に突きつけられました。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.