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バイデンと拉致被害者家族

  • 2022年05月24日

 来日中のバイデン大統領と拉致被害者家族会が面会をしました。

 バイデン大統領は家族会の方々に跪いて話しかけ、大統領自身も長男を亡くしたことに触れ、「親の気持ちは同じです。」と話したということです。

 家族会は、バイデン大統領が面接してくれたことに感激して、「真摯に話を聞いてくれた。」、「拉致問題に対して頑張ってくれると感じた。」などと感想を話していました。

 米国のバイデン大統領が拉致家族と面会をして、家族が引き裂かれたことの悲しみを共有してくれたことは、私たちも受け止めるべき事だと思いますが、少し冷めた目で見ると、バイデン大統領は拉致問題の当事者(当事国の為政者)では有りません。したがって、単に同情をしただけだと思います。

 米国は北朝鮮に対し、現在、外交上何の接点も持っておらず、持つ気もありません。

 北朝鮮の国民がコロナウィルス感染症で苦しんでいる状況でも、「何かをするという考えはない。」と突き放していますし、日本も北朝鮮のミサイル実験が続いていることから、米国に右ならえで、隣国に手を差し伸べません。

 トランプ大統領の様にノーベル平和賞狙いでパフォーマンスをしていた時とは全く違い、両国は今後も外交上北朝鮮をらち外に置く態度を続けることでしょう。

 何故、岸田氏はバイデン大統領と被害者家族を面会させたのでしょうか。

 何故、バイデン大統領は米国にとって何の意味も持たない日本の要請を引き受けたのでしょうか。

 考えられるのは、今までもそうだったように政府の「やっている感」の演出であり、被害者家族会は政府に利用されただけということです。

 そして、バイデン大統領は何でも言うことを聞いてくれる日本政府に恩を売っただけ。 客観的に捉えれば、そういうことだと思います。

 安倍氏は在任中、北朝鮮の金総書記と「いつでも会うつもりがある。」という心にもない嘘を吐き続けながら自ら動いたことはありませんでした。

 今回のこのパフォーマンスは、多分に安倍氏が保守層に配慮する様、岸田氏に入れ知恵したものだったような気がします。


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