パフォーマンス知事
- 2020年08月09日
コロナ知事と言えば、小池都知事と吉村府知事、かなり前まではここに鈴木道知事が含まれていましたが、最近の全国放送では小池知事と吉村知事ばかりのようです。
コロナを契機に俄然その存在感をアピール、テレビに出演しない日が無いのではと思える吉村知事が「チョンボ」をしてしまいました。
記者会見の場で、「ポピドンヨード配合のうがい液がコロナの重症化を防ぐ、嘘みたいな本当の話」と話し、あの吉村知事が言うのならとばかり薬局からはうがい液が消えてしまっただけでは無く、歯科医療機関にまで影響が及び、供給が逼迫していることを日刊ゲンダイが報道しました。
「大阪府歯科保険医協会」は、<「歯科医療機関から『うがい液』が入手できなくなって困っている」との相談が相次いでおり、入荷できないため、治療で必要な患者に行き渡らなくなっている>、さらには「大阪府保険医協会」からは、<関連会社の株価が急騰し、インサイダーを疑う声が出てもしかたがない>、<猛省して貰いたい>という抗議文が提出され、日本医師会の中川会長も、市販のうがい液の効果について「現時点ではエビデンス(科学的根拠)が不足している。」と批判、他の医師からも「甲状腺疾患患者の病状を悪化させる、妊婦の胎児に影響がある可能性がある」とも指摘されました
吉村知事は「発表すれば品薄になるだろうと思いました。」、「誤解がある。予防薬でも治療薬でも無い。」と言い訳をしましたが、後の祭りです。
さて、「誤解がある」、どこかで聞いた言葉ですが、それは、以前PCR検査を受ける場合の目安とした「37.5℃が4日以上続くというのは、我々から見れば誤解だ」と話した加藤厚労相の言葉です。
「話した方には責任がなく、聞いた方が誤解したのだ」と開き直ったのです。
勢いが良かった吉村知事ですが、その本質は政権と同レベルだという事です。
そういえば、医療機関に防護服が不足していた時に、家庭にある使用していないカッパを寄付してと呼びかけ、3日で30万着以上の雨合羽が寄付されましたが、その後すぐに防護服が出回り始めたので、多くが不要となり、14万着以上が大阪市庁舎のロビーに山積みになっているということです。
露出度が多く、マスコミに重宝されている吉村知事ですが、物事を思慮深く考えること無く、思いつきで市民に訴えるだけの、ただのパフォーマンス好きだったようです。