パラレルワールド
- 2021年09月06日
オリ・パラが終わり、コロナの問題の大半を棚上げにしていたメディアが、今度は「自民党総裁選」をかまびすしく扱っています。
出馬がそろっておらず、まだパドックにも現れていないにも関わらずメディアは予想紙よろしく解説に余念がありません。
政治評論家や、政治ジャーナリストと呼ばれている方々はテレビ出演で大忙し、◎・○、△、▲、の印を付けて、本命は、対抗は、穴は等と、さも情報通であるかのように話しています。
また、「もしかしたら自分も」というスケベ根性丸出しの方も出馬を模索し出始め、派閥の領袖と言われる方々は、誰を応援すれば自分の権力を維持できるのかと汲々とし、若手と言われる選挙回数の少ない方々は、誰と一緒の写真をポスターにするかと、所属派閥の都合どころでは無くなったようで、これも自分の身を守ることしか考えていないように見えます。
この状況が総裁選挙まで続くとしたら異常なことではないでしょうか。
国内は、医療従事者を中心に国民の命と健康に重大な影響を及ぼしているコロナと戦っているのです。
しかし、メディアはこぞって一政党の内政問題を朝から晩まで垂れ流し、これは、日本の首相を決める選挙だから当然だ、と大義を振りかざしているように見えます。
菅氏がレームダックとなり、内政・外交はストップしたまま、国内政治は前に進まず、さらに世界はアフガン問題を含め、ドラスティックに動いています。
一方、日本は後手後手の大将を支持し続け今の状況を招いた責任政党が、時をスッカリ止めてしまって大将選びに勤しんでいます。
この1ヶ月、日本はパラレルワールドとなってしまうのでしょうか。
そして、総裁選挙の後には総選挙が待ち構えています。
政権政党のこととはいえ、メディアは国内・世界に目を向け、さらに様々な課題を放り投げているかような政権に批判の目を向けなければなりません。
今こそ、節度を踏まえた公平な報道で有るべきだと思います。