ブラック・サンタクロース(ブログ3087)
- 2022年12月25日
安倍氏は、自分を「森羅万象を司っている神」と信じ、権力を自らのためにのみ行使しました。その自分を神のようにあがめるしもべを周りに置いて重用し、異を唱える相手は冷遇してその地位を奪い、8年余り独裁の地位を謳歌しました。
菅氏は、水面下の手練れ・寝業師として安倍氏を支え、自ら権力を手にすると表舞台でも強面(こわもて)ぶりを発揮。しかし、政治家の命である「言葉」が心許なく、国民は菅氏の言葉に説得力を感じる事が出来ず、支持率が低下の一途。自らの選挙区である横浜市長選挙で衆議院議員から鞍替えをした自民党候補が敗北、国政選挙では、同日に執行された参院広島選挙区再選挙、参院長野選挙区補欠選挙、衆院北海道第2区補欠選挙で全敗、総理の伝家の宝刀である衆院解散も出来ませんでした。
さて、岸田氏は?
自民党総裁選挙での公約は、
3つの約束
①民主主義で最も大切な「国民の声」を丁寧に聞く
②個性と多様性を尊重する社会を目指す
③みんなと助け合う社会を目指す
スローガンは『声をかたちに!信頼有る政治』
・自民党における比例区73歳定年制の導入
・「政治と金」の問題は丁寧な説明と透明性確保
・医療難民ゼロ
・コロナ対策として「健康危機管理庁」の創設
・令和版所得馬増
・子育て施策の充実
・看護師、介護士、幼稚園教師、保育士の報酬増
・厚生年金を広げて多くの人を取り込む
・原発は可能な限り低減する
・税を上げて財源とすることはない etc
さてこれらは実現したのでしょうか。
すなわち、言葉を発するが実現出来なくても意に介さず。
公約や国民より党内事情が最優先の国政運営、国会の審議は極力避けて何でも閣議で決定する小心者の自信のなさ。
ナゼ自分の支持率が下がるのかが全く判らないノー天気。
これが、岸田氏では無いでしょうか。
今日はクリスマス。
昨日のイブは、サンタクロースが子ども達に素敵なプレゼントを持ってきてくれたことでしょう。
ドイツにはクネヒト・ループレヒトというおとぎ話があるそうです。
長いひげをたくわえ、黒い服をまとい、長い棒を持って現れ、「悪い子」を袋で叩いたり石炭や石、棒きれなどの全くうれしくないプレゼントをくれる、時には地獄に連れて行ってしまう事もあるのだといいます。今では、よい子の素敵なプレゼントをしてくれるサンタクロースにもじって“ブラック・サンタクロース”というお話になって伝わっているのだと言います。
敵基地攻撃能力の保持、原発の稼働期間の延長、防衛費の財源として増税、戦後タブーとされていた防衛費への国債発行、年金の削減、社会保障費の国民負担増等々、有り難くない贈り物をプレゼントし、国民を奈落の底に導き、時には地獄に連れて行く“岸田ブラック・サンタクロース”。
岸田氏のやっていることは、ブラック・サンタクロースそのものです。