プロ野球のご祝儀
- 2016年03月16日
読売ジャイアンツの選手が賭博行為を行い、綱紀粛正が求められてている中、今度は、1軍選手ほぼ全員が関わった「ご祝儀」なる現金授受が明るみに出ました。
プロスポーツの中でも、野球とサッカーは他のスポーツとは別格とも言えるほどファン層が厚く、そして人口も多いスポーツで有ることは誰もが認めるところです。
そして、小さい頃から親しんでいるスポーツでもあり、多くがプロ野球選手になりたいと思って中学・高校と野球を続け、練習で技術を磨き甲子園へ、そしてそこでの活躍が後のドラフト会議へとつながり、憧れのプロ野球選手の夢を手中にすることになります。
その、やっとつかんだプロ野球チームの一員として1軍に昇格したら、試合前の「円陣」で金銭の授受が日常的に行われ、体育会系で先輩に逆らうことが出来ない新人は断ることも出来ず、いつの間にか罪悪感が薄くなり、自らが次の新人に同じ事を強要するという構図が、今回の「ご祝儀」なのかと思います。
更に「円陣」だけでは無く、練習中の野手へのノックでも同ポジションで数人の選手がノックを受けた時に3回エラーをしたら、他の選手に3万円を払うということも行われていたようです。
昨年まで現役だった、高橋由伸監督もこの金銭授受に関与していた疑いも出てきただけでなく、阪神タイガース、西武ライオンズまで同じような事が行われていたことが判りました。
こうなれば、球界全体にまで蔓延している可能性が大きくなってきます。
ロッカールームでの賭けトランプや賭け麻雀も重なり何をか言わんやです。
一般人が、賭けをしていたら、それだけで賭博罪に処されます。
感覚の麻痺とは本当に恐ろしいことです。
キツイ話かもしれませんが、試合没収1ヶ月とかそれ相当なペナルティーを科すということでもなければ根深い今回の問題は解決しないのかもしれません。