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ベースアップ

  • 2014年01月27日

2014年春闘についての「労使フォーラム」が都内で始まったようです。

労働側は「ベア(ベースアップ)こそが消費回復に結びつき、デフレ脱却につながる。」とし、経営側はベアを容認する方針を示しながらも、「ベアは長期的な人件費の増加につながる。」として労働側をけん制しています。

今春闘で、もしベアが実現しても、それは業績が好調な大企業だけであり、体力の乏しい中小企業や地方の企業には無縁のものかもしれません。

しかし、「アベノミクス」の経済効果を見えるようにすることが安倍首相から経済界への命題となっていることから、経団連の中核企業はベアを実施するものと思います。

したがって、まずは大企業の労働組合からその恩恵を受けることになりますが、大企業の正職員の皆さんはこれまでの不況下にあってもそれほど賃金が削られてきたとは思えません。

一方で、大企業の業績向上の陰で柔軟的な雇用の犠牲となってきた非正規職員は、いわゆるワーキングプアと言われる低賃金を強いられてきました。

私は、今年の春闘においてベアを獲得した労働組合は、ベアの原資相当額を非正規職員の賃金格差解消に向けるべきではないかと思っています。

「同一労働・同一賃金」というのは使い古されたスローガンかもしれませんが、労働組合の原点は賃金格差の解消だったはずです。

労働組合が、低賃金の嘱託職員や臨時職員の給与、パートやアルバイトの時給アップに力を注ぐことは本来の活動方針であり、正社員の組合員の理解を得るのは大変なことと思いますが、このことが実現するならば、労働者間の大きなつながりに結びついてゆくものと信じます。


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