ペレット混焼火発で火災(ブログ3469)
- 2024年02月01日
1月31日午後3時過ぎ、愛知県の知多郡武豊町にある「JERA武豊火力発電所」が火災を起こしました。
この火力発電所は石炭火発ですが、現在はCO2の排出を削減する目的で木質ペレットを17%ほど混焼しています。
出火はボイラー付近から爆発音と供に出火、火は燃料を搬送するベルトコンベアーまで巻き込み、約5時間後の午後8時過ぎに消し止められたものの、翌1日午前2時40分に再びベルトコンベアー付近で火災が起きてしまいました。
火は約1時間後の午前3時半過ぎに消し止められ、けが人は無かったと言うことですが、JERAが行った記者会見はお詫びだけで、火災の原因が何で有ったかを説明するものではありませんでした。無論、原因究明には時間がかかりますが、同じように木質ペレットを混焼している火力発電所は全国に何カ所も有り、今も24時間体制で発電していることから、早急に原因究明することが求められます。
このJERA武豊火力発電所で出火したのは、2022年8月に運転を開始した5号機で、木質ペレットと混焼する石炭火力発電所で単機出力としては最大の107万kwの発電能力を擁しています。
しかし、武豊発電所では2023年1月にも燃料を搬送するベルトコンベアーで火災が発災してしていますし、経産省によると、武豊火力発電所と同様にバイオマス燃料を使用する発電所では、2023年の1年間で火災などの事故が6件も起きているとのこと。
そして、その事故原因は未だに公表されておらず、事故の教訓が生かされているとは言い難いと思います。
今回の武豊火発は、ボイラーの爆発まで引き起こしました。混焼に欠陥が有るのなら、早急に対処をしなければなりません。