マイナの保険証化
- 2021年09月21日
マイナカードを健康保険証として活用することが政策決定され、政府はこの10月から本格実施をもくろんでいましたが、残念ながら全国の医療機関では保険証化の整備が進まず、利用できるのは全国の病院・診療所・薬局の約1.5%のみのようです。
マイナカードの取得率もこの9月1日現在で人口の約38%となっています。
以前のブログでも、医療界にとって「電子カルテ」が普及しないのは、今罹っている病気に対し、治療を行っている医師が病気をどのように把握し、どんな治療をしてどんな薬を処方したか情報として次の医師に分かるから。
そして、その判断が正確であったか医師としての技量が明らかになってしまうからでは無いかと記載しましたし、併せて、診察カード(人によってはかなりの枚数を持っている)を一元化すれば、同じ診察カードで国内全ての病院で通用できる事になり、個人の医療情報も瞬時に明らかになりますが、ネックになっているのは、個人の病歴、受診した医療施設、治療した医師の指名、治療歴、投薬歴、検査歴が明らかになり、同じく、医師としての技量が他の医師に情報として伝わる事になることから、診察カードの一元化も進まないのでは無いかと記載しました。
マイナカードの保険証化も、健康保険の資格を確認するだけでは無く、お薬手帳のように投薬歴の情報が分かるようです。
そのうち、個人の医療に関する情報も入力されるかも知れません。
そうです、ビッグデーター化ですね。
もしかしたら、カード保有者ばかりでは無く、これまで患者の治療に携わった医師の治療情報も医療界で共有できるとなれば、医療界からも反対の声が上がるかも知れませんね。