マイナ保険証
- 2022年08月09日
これまでは、マイナカードに保険証機能を付加すると、初診時に窓口負担3割の人はさらに21円の負担が生じるという仕組みでしたが、これがマイナ保険証取得のブレーキになるとして、厚労省はこの度、患者の窓口負担を軽くするために診療報酬加算を21円分引き下げることで、この分の患者負担を無くすることにしました。
これは、マイナ保険証を使用する度に初診時に自己負担が多くなることは理解が得られない内容であり、マイナ保険証を利用する方にとっては当然のことで、解消されるべきものだったと思います。
一方、今回の見直しには、マイナカードに保険証機能を付加していない場合や、マイナカードそのものを持っていない方の初診時の窓口負担を逆に増やすということが盛り込まれました。
そのことによってマイナ保険証所得に誘導するというのが政府の狙いですが、そのようなやり方には、納得がいきません。
ナゼ、マイナ保険証以外の場合、窓口負担の増額を強いられるのか、その理由が単にマイナ保険証所得への誘導だけでは説得力を持ちません。
取得誘導へのインセンティブは、毎日のテレビ宣伝でポイントが貰えると訴えていることで分かります。それはいいでしょう。
しかし、取得を選択しない国民にペナルティーを与えるというやり方は、いつでも・どこでも公平な診療を保証している国民皆保険制度の主旨を外れることになるのではないのでしょうか。
安易な政府のやり方に疑問を持たざるを得ません。