マイナ保険証の無理強い(ブログ3600)
- 2024年06月10日
東京新聞に、調剤薬局で保険証を提示したら、薬局職員から「マイナ保険証のみの受付になります。マイナンバーカードはお持ちですか?」と告げられ、現行の健康保険証を突き返されたため、この男性は「マイナ保険証が無ければ薬は貰えない」と受け止め、持病があったために薬が無いと支障を来すので、マイナカードの保険証登録をしました。
後日、「情報漏洩への不安からマイナカードは持っていましたが、保険証への登録はしていなかったけど、薬局からマイナ保険証で無ければ無理だと言われ、嫌々申請したが、こんなの有りでしょうか」とXに投稿したため、当該の大手薬局では、「マイナ保険証で無ければ受け付けないとは言っていないが、そう受け取られてしまった。」と説明し、謝罪文を掲載しました。
厚労相は、マイナカードの普及を促進した医療機関には20万円の支給、同じく薬局には10万円を支給する事を決め、より普及に力を入れています。つまり、医療機関が金のためにとは思いたく有りませんが、そう受け取られても仕方が無い様な窓口対応です。
私も院外薬局で同じような経験がありました。その事をブログ3567 24年5月8日「院外薬局で勧誘」に掲載しましたので、再掲します。
≪1ヶ月に1回の投薬を受けるために札医大を訪れました。
道議会の月例委員会を利用して、処方を受けるのですが、今日も札医大から処方箋を出してもらい、FAXで病院近くの院外薬局に送付、そして、薬局で手続きをしたときに、受付の方から、「マイナカードをお願いします。」と言われました。
以下はその場でのやりとりです。
私 :「マイナカードは持っていません。」
受付:「12月からマイナカードが義務化されます。」と話してマイナカード申請手続き
のパンフレットを差し出す。
私 :「マイナカードを作る気が無いので、パンフレットは要りません。」とパンフレッ
トをお断りして返す。
受付:「保険証は使えなくなりますよ。」とダメを押すように話す。
私 :「現行の保険証の交付は終了するけど、その後の1年間は使用できますよね。」
受付:「1年間だけですから、その後はカードが必要です。」
私 :「岸田首相は『資格確認証』を発行し、5年ほどの間は使用できることにしていま
すよね。」
受付:「・・・無言」
私 :「ということで。」
やりとりはそこで終わりました。
私がクレーマーで、受付の方を困らせてやろうということでは有りません。
河野デジタル担当相が、躍起になっているマイナ保険証ですが、病医院での使用率は5%程度、そのために厚労省が病医院に使用率がアップした場合に20万円の支援金を配布することを決定しましたが、院外薬局まで巻き込んで圧力をかけているという姿を目の当たりにしました。
それも、先ほどの会話のように、12月で保険証が使えなくなると言うような誤った情報を伝える事に始まり、1年間の延長も伝えず、ましてや資格確認証のことなど、おくびにも出さない窓口対応です。
薬局では、先ほどのやりとりを聞いていた方もいましたが、初めて聞いたような顔をされている方もおり、国民に大事な情報が全く流されていないこと、そして、薬局の窓口でさえ、本当のことは伏せていることを感じました。≫
その後、岸田氏はマイナ保険証を持っていない方への「資格確認証」は個別の申請では無く、行政から送付されてくるということも約束しました。
つまり、ここ数年はマイナ保険証が無くても大丈夫ということです。
一方で、こんな噂も耳にしました。
≪マイナ保険証を持っていない患者は、診察が後回しにされるし、院外薬局でも処方が遅くなる≫というものです。
これも、医療機関や院外薬局の職員が、暗に仄めかしている(それとなく言う)とすれば、大変な問題です。厚労相は、国民に誤解の無いように、マイナ保険証を持たない方への丁寧な説明も行うべきでは無いでしょうか。