マイナ免許証(ブログ3787)
- 2024年12月27日
来年3月24日から、マイナカードと運転免許証が一体化され、「マイナ免許証」がスタートします。
このマイナ免許証は、マイナ保険証の評判が余りにも悪かった事からか、マイナ免許証との併用が認められます。すなわち、①従来の運転免許証を使用。②運転免許証とマイナ免許証を併用。③マイナ免許証のみ使用。 のどれか選択できることになります。
マイナ免許証にした場合のメリットとして、Ⅰ更新の葉書が届いてから更新に行くまでの間に自宅など好きな場所で講習を受けることができる(ただし、無事故・無違反と軽微な違反の優良運転手のみ)。Ⅱ講習手数料が800円⇒200円になる。Ⅲ更新手数料がこれまで2,500円だったのが、マイナ免許証だけなら2,100円、免許証とマイナ免許証の2枚持ちの場合2,950円、免許証のみの場合は2,850円となります。
何のことはない、マイナ免許証であっても写真撮影が必要であり、教習所に足を運ぶのは今まで同様ですし、優良講習(30分)以外の一般講習(1時間もしくは半日)の場合は、今まで同様に講習所で講習を受けなければなりません。
これでは、たいしたメリットは無く、せいぜい講習料金が若干安くなる程度です。
一方、取り締まる側つまり交通警察官は、マイナ免許証を読み取るカードリーダーを携帯しなければなりません。全国の交通警察官にカードリーダーを持たせる費用は半端ではないでしょう。そして、その機器を作るメーカーは「おいしい」思いをしますし、そこに警察庁、警視庁の天下りが発生するのは明らかです。
また単純に考えると、既存の運転免許証ならば、個人の免許種類や更新歴・違反歴などの情報は警察が管理していますが、マイナ免許証の場合は、個人情報が外部に漏れる可能性を否定できません。
そして既存免許証も併用出来ると言うことは、政府にとってマイナ化する必要はほとんど無いということを暗に認めているということになります。
これも、マイナ保険証と同様に「天下の愚策」と言えるのではないかと思います。