マスコミの責任
- 2019年09月04日
HBCテレビ午後からのワイドショーである「ゴゴスマ」で、コメンテーターの韓国へのヘイト発言が問題になり、番組が謝罪しました。
問題の発言は、韓国内での日本人観光客の女性に現地男性が暴力をふるった事件に対する問題に対して、中部大学教授の武田邦彦氏が「女性観光客をその国の男性が襲うなんて、世界で韓国しかありませんよ」と発言、周りから「それは言い過ぎ」と制止しようとしましたが、さらに「大統領から政治家からマスコミから全部、反日の雰囲気を作った中で(事件)が生まれている」ち続け、発言を制されてても「これは日本男児も韓国から女性が入ってきたら暴行せにゃいかんのやけれど」と発し、「日本男子は我慢すると思うよ、でも、起こってももう仕方ないです」と周りの制止もお構いなしの状況でした。
この発言を全国放送したTBS系CBSテレビ(名古屋)は、即日の謝罪は行わず、3日も遅れた9月2日に「今週火曜日にゴゴスマで放送した日韓問題のコーナーについて、ゴゴスマとしてはヘイトスピーチをしてはいけないこと、ましてや犯罪を助長する発言は人として許せないと考えています。ゴゴスマとしては、ヘイトや犯罪の助長を容認することはできません。番組をごらんになって不快深いな思いをされた方々にお詫び申し上げます」と述べました。
しかし、この番組はつい先日も同じような放送をしました。
8月26日放送ですが、当日の私のブログの一部を再掲します。
< ・・・GSOMIA終結宣言をした韓国のことが話題として取り上げられていましたが、番組に出演している6人の有識者(?)とされる方々が、今回韓国がとった行動に対して、「文在寅大統領は幼稚だ」や、「側近の不祥事隠しにGSOMIAを利用している」とか、韓国を見下げた発言が相次いで出された一方、「日本は忍耐強い民族」、「安倍総理は正しい」などと政権を持ち上げました。
極めつけは「竹田恒泰氏」の言葉で、「私は日本が韓国をホワイト国から除外すると閣議決定した日を記念日とすべきだと思う。8月2日はホワイトデーだ。」と笑いながら話していました。>
なんと知性の無い発言、そして出演者が真剣に討議することなく笑い話で番組を終えてしまいました。
このゴゴスマのプロデューサーは、どんな基準でコメンテーターを選出しているのでしょうか。
これが地に落ちた低俗なワイドショーの姿で、それを国民が何も知らずに受け入れているとすれば、マスコミの責任はあまりにも大きいと言わざるを得ません。