ムジナかヌエか(ブログ3602)
- 2024年06月12日
維新は、今国会での政治資金規正法について自民党に賛成し、同じ穴のムジナぶりを露呈しました。
結果として国民の批判と支持率の低下を招いてしまいましたが、そのことがよほど身に染みたのか、参院に審議が移ってから戦略を変えてきたようです。
音喜多参院政調会長が、「参院の維新は衆院と同じでは無い」と自民に牽制を入れたことから始まり、馬場代表が、「国会議員に毎月100万円支給されている「調査研究広報滞在費(旧文通費)」の使途公開と残金の返金について、維新と自民党が関連法を改正すると合意したにもかかわらず、今国会中には間に合わないと自民党の浜田国会委員長が記者団に表明したことは、約束が違う」と反発し、「嘘つき内閣と言っても過言では無い。公党間の約束が破られるなら、最大限の力で自民党を攻撃する」と強調して、立憲から提案される内閣不信任案に賛成することも視野に入れている、という脅しをかけているかのように発言していたことが今日の新聞に掲載されていました。
維新というのは、野党なのか与党なのかそれとも「ゆ党(やとよの間)」なのか、まさしく怪しげな「鵺(ぬえ:得体の知れない生物)」のように、その正体が全く何なのか良く分からない政党だと思います。
維新は、政治資金規正法について改正案を野党と共闘して提出する寸前に野党を裏切り、衆院で自民党に相乗りしてしまいました。
そして、参院では自民党が約束を履行しないと言って手のひらを返そうとしています。
自民党と合意した調査研究広報滞在費の見直し文書には、法整備の期限が明記されていないことから、自民党は「今国会中では日程がなさ過ぎる」と話していますが、維新の馬場代表は、「今国会中に結論を得るのが当たり前」と主張しています。
さて、この結論はどのようになるのでしょうか。
ここで維新が、自公との改正案に反対すれば、衆院と参院で違う対応をしたことに与党だけでは無く国民からの信頼も失います。
一方、衆院と同じく賛成すれば、党首間の合意が反故にされたことを認めることになりますから、自民党から軽くあしらわれた事になります。
調査研究広報滞在費の使途が明確になることは大賛成ですが、はてさて、本当に使途公表が実現するのでしょうか。残された国会日程は23日ですが、土日を外すと21日までの9日間です。岸田氏がサミットから帰国し党首討論が行われるのが19日、1週間で結論が出るのか?国会終盤の大きな焦点と言えるかも知れません。