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メディアの影響力とは?

  • 2011年07月25日

今晩のテレビ朝日の番組、「たけしのTVタックル」を視聴しました。
ゲストコメンテーターでジャーナリストの「山際澄夫氏」が、菅総理と朝鮮総連(市民の会)とのいびつな関係を口から唾を飛ばしながら力説し、拉致家族の思いをないがしろにする行為であると、舌鋒厳しく批判をしていました。
この番組を長く(時折)視聴しておりましたが、朝日新聞の変節が気がかりであるのと同様にテレビ朝日も、最近は以前のポリシーをどこかに置き忘れ、視聴率に迎合してしまった様な気がします。
政権を鋭く批判する精神はジャーナリズムとして本来の姿であり、政権が変わっても情報の分析とその背景にあるものを客観的な視点を持って掘り下げ、国民に正しい情報提供するその姿勢に変わりないことを少なくとも「朝日」には期待していましたが、大きな力(経済界のTVCMや新聞広告のスポンサー等)に屈してしまったのかなあ?と思えることが最近非常に多く、期待を裏切られる思いです。
当日話題となった拉致問題は、日本政府として毅然と対応しなければならない問題であり、あらゆる手段を講じても問題解決に尽力しなければならないことに異論を挟む人はいないと思います。
しかし、日本国内で生活している北朝鮮の在日の皆さんを全て敵視するような「山際氏」の発言は、少々パラノイア(偏執症)的な感が否めません。 元連合赤軍のリーダー的存在の子どもが市議会議員に立候補(落選)したからといって、日本を転覆することに繋がっていくのでしょうか。
以前、私が市議会議員時代、外国人の地方参政権問題が話題となりましたが、当時、韓国民団の皆さんは地方参政権を求めていた一方、朝鮮総連の皆さんは日本の各種選挙に参政権を持って自らが参加することを拒否していました。
一つの断面だけを、放送というメディアで誇大に強調すれば、多くの国民はそのことをもって真実と思ってしまうことも多く、思想コントロールはいとも簡単に現実のものとなります。
善良な国民の多くは、疑うこともなくメディアの情報を信じてしまうものです。
企業であっても、メディアはそのことを常に忘れてはならず、国民に対する自らの影響を十分すぎるほど自覚しなければならないものと思います。
そういう意味で「山際澄夫氏」のように、出演者をおもしろおかしく(失礼)選択するのはいかがかと思います。
「たけしの…」という冠がついていますが、北野たけし氏は以前「新潮45」の対談で、「原発に対して、批判をするような人たちは、すぐ、『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうするんだ』と言うが、原発は地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を遣っている。だから地震が起きたら、本当はここに逃げるのが一番安心だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては『危険だ』と叫ぶオオカミ少年のほうがマスコミに受けがいい。」
「相変わらず原発に反対する人もいるけれど、交通事故の年間の死者の数を考えて、やっぱり自動車に乗るのは止めましょうとは言わない。やっぱり使った方が便利だからね。どうも原発というとリスクばかり言う傾向にあるけれど、実際、おいらたちはもっとリスクのある社会に生きている。変質者に刺される確立のほうがよほど高いって(笑)。」と話していたと雑誌の記載されていました。
今、「TVタックル」で北野たけし氏は原発に対してどのようなコメントを発しているのでしょう。
この番組を政治・経済の情報番組と思っていましたが、最近は、ワイドショーとあまり変わらなくなってきた様な気がします。


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