メーデーを祝日に(ブログ3563)
- 2024年05月04日
今年のメーデーは4月27日(土曜日)に開催されました。
私も参加しましたが、何となく毎年参加する人数が少なくなっているような気がします。
ご存じの通り、メーデーは、当時10時間労働が普通だった社会構造に労働者が立ち上がり1890年5月1日ゼネラルストライキが欧米を中心に行われ、8時間労働を勝ち取ったことから始まりました。
欧米では5月1日は春の祝祭の日でしたが、この日を「レーバーデー」労働者の日として休日になっています。
さて現代の日本社会は、8時間労働など、一部の労働者以外には当てはまらず、更に過労死、長時間労働が恒常化している職場が多く、政府もやっと働き方改革を推し進めていますが、例外も多く、「画餅(絵に描いた餅)」となっており、この4月から始まった運送・医療・建設労働者の働き方改革も全くの道半ばとなっています。
さて、連合になってからメーデーは5月1日ではなく4月の最終土曜日となってしまいました。平日がメーデーの場合、労働者が職場を休んで参加する事が難しくなってきたことも、参加者減少の原因の一つなのでしょう。
この季節は、4月29日の昭和の日から始まり、5月5日の子ども日までをゴールデンウェーク(GW)となりますが、暦上は、4月30日、5月1日、2日が祝日では無く、この日に有給休暇を取らない限り(勤め先にも依るが)連休にはなりません。
休暇が国民の消費行動に大きく影響することは、様々な統計でも明らかですから、何とか連休にすることが出来ないものでしょうか。
これには「祝日法」を改正することが必要ですが、先ずは、5月1日(メーデー)を労働者の祝日とすること、そして、祝日と祝日に挟まれた日を休日とするという二つの事が可能になれば基本的に4月29日から5月5日までの7日間が連休になります。
無論、暦の曜日も大きく影響しますから、今年のように4月27日が土曜日の場合、5月5日が日曜日、休日法によって祝日が日曜日の場合は翌日の月曜日6日が振替休日となりますから、11連休となります。
当然、学校も休日ですから、保護者も子ども達に学校を休ませること無く様々な休暇の計画を立てることが出来ます。
「労働者の日」と酷似しているのが、11月23日の勤労感謝の日ですが、元々は五穀豊穣、収穫を感謝する「新嘗祭」でした。第2次世界大戦後にGHQが、国家神道の色彩の払拭と言うことを日本政府に要請、収穫を勤労への感謝として、今の勤労感謝の日となりましたが、5月1日が祝日になるならば、勤労感謝の日とバーターでも良いのでは無いかと思います。何とか実現して欲しいとは思いませんか。