モヤシと卵(ブログ3216)
- 2023年05月13日
「モヤシ」と「卵」は値段が安い食卓の優等生でした。
「でした。」というのは、すでに優等生では無くなってしまったからです。
どんなときも値段があまり変わらず、安定した食品だったのですが、モヤシの原料の緑豆が激減し、仕入れ価格が約2割増しとなっており、今までスーパーなどでは15円~20円前後でしたが、今は35円から40円を超えるようになりました。
それでも、安い食品なのかも知れませんが、「お前もか」という感じです。
そして「卵」、昨年の1月は平均で十個入りM玉が151円が、今月には350円以上の値段も珍しくなくなり(自宅の近くのスーパー価格)、スーパーの目玉商品としての卵の山積みを見ることも無くなった、と言うか、午後には卵コーナーに卵を見かけなくてしまいました。
卵の高騰は、鳥インフルエンザが主原因で、養鶏場では渡り鳥などからインフルエンザが感染し、鶏舎が密になっているために感染が広がり、4月3日時点で26道県83事例で発症、産卵鶏は、全国で飼育されている約1億8,000羽のうち約1,736万羽以上が殺処分となりました。
以前、国際的に鶏のアニマルウェルフェアが問題になり、当時の農水大臣が鶏の飼育団体から賄賂を貰って、辞任に追い込まれた事件がありましたが、今でも日本はケージ飼いによる密飼育が行われており、その結果、鳥インフルエンザが発生すれば、鶏舎全ての鶏が殺処分されることにより、卵の単価が上がるということになります。
一方、平飼いが多い欧州でも鳥インフルエンザが発生による殺処分が行われていることから、必ずしも飼育方法だけの問題では無いのかもしれません。
また、日本は殻付き鶏卵の輸出も行っており、昨年の輸出量は3万556トンで、その約93%(2万8,256トン)が香港向けとなっています。
世界では、卵不足を補うために鳥インフルエンザの難から逃れているブラジルから重点的に買い付けているために、品不足そして、値段の高騰に拍車をかけています。
日本は、飼育の基になる雛鳥(ひよこ)も、ほぼ100%ブラジルなどに依存していますから、殺処分した鶏の数の回復には数年が必要となってきます。
私は、仕事がら札幌での生活も年間5ヶ月間ほどある事から、自炊もします。
一番簡単なのは、モヤシと魚類ソーセージの卵炒めで、たぶん卵を2個使用しても、これまでは材料費が100円程度でしたが、今ではこれが150円位の計算になってしまいます。
卵を大量に使用する洋菓子も当然値上げ、マヨネーズも値上げです。
甘党の方やマヨラーの方もお悩みでしょう。