ヤジ事件から半年
- 2020年01月22日
昨年の7月15日、参議院選挙の真っ最中に起きた札幌市での事件。
そうです、安倍晋三氏の演説に対してヤジを飛ばした市民を、道警が取り押さえ排除した事件です。
あの事件が起きてからすでに半年が過ぎてしまいました。
この間、この事件に対する告発があったことから、当然、札幌地検の捜査が進んでいるものと思いますが、その詳細は全く明らかになっていません。
また、道議会での追及に際しても、道警は「札幌地検に告発されていることから発言を差し控えさせていただく」と言うことを繰り返しています。
こんなに時間が経過しているにも関わらず、地検は一体何を捜査しているのでしょう。 これも地検の道警への、いや警察庁なかんずく安倍晋三氏への忖度なのでしょうか。
下手をすると、このままう「うやむや」にされてしまうのでは無いかと危惧します。
昨年12月上旬に札幌地裁で、排除された男性が当時のことを証言したのをはじめ、複数の当事者に事情を聞いたそうですが、このことが報道された記憶はありません。
このような軽微な事案に対して行われた道警の行動について、地裁がこんなに時間をかけるということが全く理解できません。
地裁は、速やかに捜査を進め、道民に真実を明らかにしてほしいものだと思っていましたが、20日に新聞に、やっとこの問題の報道がなされました。
それによると、この事件による損害賠償を道に求めた民事訴訟の第1回の口頭弁論が札幌地裁で行われるとのこと。
事件は新たな展開に向かい、地検から地裁へと場を変えました。
地裁では訴訟を起こした男性の代理人である弁護士と被告人である道警を所管する道との間で、口頭弁論や反対弁論などが行われる事になり、そのやりとりは、当然として公開されることになります。
民主主義を守るため、大いに注目しなければならない訴訟となります。