ヤジ案件道警の反応
- 2022年04月01日
28日から31日まで出張のためにブログをお休みさせていただきました。
さて、先ほど道議会の道警担当者から、「先般の事案(ヤジ事件)の判決について検討をして参りましたが、この度札幌高裁へ控訴することに決定しましたので、お知らせします。」という報告が電話でありました。
私からは、「この案件で控訴するのは、いかがなものか。誰もが、札幌地裁の裁判長の判断は常識的な判断だと思っている。ここで反論しても事件が長引くだけ。
道警の組織としては“メンツ”が有るから引くわけに行かないのだろうが、それにこだわるのは稚拙な判断だと思う。控訴によって、これからもこの問題は忘れられること無く道警が注目され続けるだろう。また、事件の主体は道警だが、罰金は被告である道に求められている。これまでの鈴木知事の議会答弁は、『詳しい情報が分かり次第、道議会にも報告する。』と言うものだから、4月5日の月例総務委員会では、会派として質問があると思う。」と伝えました。
担当者は、「控訴することになったので、事件に関わる事についてはお答えできないことになります。」と、期待していたとおりの回答でした。
控訴したら、高裁はどのような判決を下すのでしょうか。
被告側(道と道警)が勝訴したら、原告側は最高裁まで上告するでしょう。
最高裁には、もとより憲法判断が求められます。憲法第21条<表現の自由>は、民主主義国家の根幹を為すものであり、これを最高裁が覆すとは思えません。
警察官職務執行法などは、現場の感覚でしかありませんので、説得力を持ちません。
だとするならば、札幌高裁は、この問題を最高裁まで行かないように、棄却することが考えられます。
また、1審の審理に問題が有る場合は「差し戻し」となるかもしれませんが、証拠の画像は誰が見ても、道警の行きすぎた行為が見て取れ、表現の自由は尊重されていません。
道と道警は、控訴にどのような路を探ろうとしているのでしょうか。
また、この間には北海道公安委員会委員長にも道議会にて、意見を聴取してきましたから、今回も是非とも公安委員会としてのご意見をお聞きしたいものです。