ロシア経済協力と伊勢志摩サミット
- 2016年12月08日
ロシアのプーチン大統領との会談が迫ってきました。
この中で、安倍晋三は経済協力として当初は約1億円でしたが、それが今ではロシア側が勝手に発表した内容では約1兆8,000億円規模の経済協力です。
交渉前であっても、すでにロシアのしたたかさが表れています。
約2倍にも膨らんだ経済協力を、安倍晋三はこれも北方4島のためと「飲み込む」のでしょうか、いづれにしても経済協力大綱8項目の約束を果たさなければならなくなったのは事実です。
さて、今年は、5月に我が国で 「伊勢志摩サミット」が行われたのはご存じの通りです。
以前まではロシアを含めた「G8」でしたが、伊勢志摩サミットはG7で行われました。
当然のことながらウクライナ問題に関わるクリミアの一方的な併合が、G7首脳の逆鱗に触れたからで、この会議の最終日に発表された共同宣言には「ロシアによるクリミア半島の違法な併合に対する我々の非難を改めて表明し、同併合の不承認政策及び関係者に対する制裁を再確認する」、「我々はまた、ロシアの行動に応じて必要ならば、ロシアのコストを増大させるため、更なる制裁措置をとる用意がある」と書かれています。
そして、この共同宣言をリードしたのは、誰あろうか議長国の首相である安倍晋三その人です。
この宣言により、ロシアへの経済制裁が続いていますが、そのサミット議長の安倍晋三が半年後にはロシアへの制裁を解くどころか、1兆円を越す経済協力を約束しました。
国際的な約束も安倍晋三は簡単に二枚舌を使います。正に「息を吐くように嘘をつく」を地でいっていることを国民は忘れてはいけません。
G7の首脳国は共同宣言を踏みにじられたことになりますから、日本の信用は丸つぶれということで、G7の結束もあったものではありません。
とりわけ、ロシアとは距離を置いてきたオバマ大統領の憤りはいかばかりかと思います。 まったく、むちゃくちゃな外交、己の総理延命と功名心だけを気にし、他は全く意に介さない、全く無恥以外のなにものでもない首相に、皆さんはどのような感想を持たれるでしょうか。