ワイツゼッカー氏
- 2015年02月13日
1月31日、94歳でこの世を去ったワイツゼッカー元ドイツ大統領の有名な言葉、
「問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を替えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし、過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」
今、改めてこの言葉が重みを持って、日本人に問いかけているような気がします。
植民地支配と侵略、沖縄戦における民間人への自殺強要、慰安婦問題、南京大虐殺等が、あたかも無かったかのごとく、このことを触れる事に対し憎悪にも似た「自虐史」というレッテルを貼る安倍総理と、これに同調するネトウヨや国粋主義を標榜する輩。
敗戦国であるドイツと日本の指導者に、これほどのレベルの差が有り、そして、ユーロというヨーロッパの国の壁を低くし多国的展開をリードするドイツと、難民を受け入れることなく一部の国民が国粋的にそして排他的になり、「再びの道」に歩を進めようとする日本。
戦後70年目を迎え、もう一度、ワイツゼッカー氏の言葉を噛みしめたいものだと思います。