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ワクチンと薬害

  • 2020年03月10日

 テレビでは連日新型コロナウィルスに関する報道が続いています。

 最近では、どの放送局(NHK?)も検査態勢の拡充とその実現性を重点にした内容を放送し始めました。

 新型コロナウィルスの感染が国内で始まった時から、感染が疑わしければ誰でも、どんな地域に住んでいても速やかに検査が受けられべきだと専門家も訴えていましたが、どういうわけか、他国に比して日本の検査能力は限定された機関でしか対応出来なく、これまでの累積検査数も未だに1万人にも達していません。

 厚労相が保険適用を決めても、残念ながら飛躍的に検査数が増えると言う事には繋がらないようです。

 何故か、国立感染症研究所という組織がそこに横たわり、「感染症に関わる情報を全て自分たちの所に集中したいとの思惑があるからで、そうなると1日の検査数を制限しなければ対応出来ないからである。」と、元感染症研究所・研究員である岡田春江白鴎大学教授が「羽鳥慎一モーニングショー」で、感染症研究所を敵にまわすリスクを覚悟で涙ながらに話していました。

 人命より研究の方が重要だと思い上がっている感染研に何も言えずに唯々諾々としている政府にも強い憤りを覚えます。

 さて、検査の結果重い感染症と判断された患者には有効なワクチンが必要となりますが、残念ながら確実に新型コロナウィルスに有効と言われるワクチンは未だ研究中となっています。

 その中で、富士フイルム富山化学が製造販売の承認を受けている抗インフルエンザ薬の「アビガン」が注目されており、厚労省はこのアビガンを新型インフルエンザ対策として約200万人分を備蓄しています。

 加藤勝信厚労相は2月22日の段階でこのアビガンを使用する方針を明らかにし、会社には増産を求め、新型コロナウィルスへの臨床試験も始まりました。

 しかしアビガンは、妊娠している女性に投与すると初期胚を殺す可能性があり、また、精液に移行するため赤ちゃんへ影響をもたらす、いわゆる、胎児に奇形が生じる可能性がある催奇形性への懸念が指摘されており、いかに緊急対策とはいえ拙速な臨床実験のみで、患者に投与することは危険であると、専門家も指摘しています。

 この他にも、米国立衛生研究所が研究を主導している「レムデシビル」や塩野義製薬の「ゾフルーザ」などがあるようですが、副作用の心配が克服されていないようです。

 政府が早く終結宣言をし、オリンピックの開催に支障が無いことを内外にアピールしたいがための一念で、確立されていない新薬を患者に投与することになれば、新たな不幸が生まれるという危険性に突き進むことになってしまいます。


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