一問一答制
- 2015年06月26日
道議会本会議が始まり代表質問が終わって、今日から一般質問に入りました。
新聞報道に、道議会は「シナリオ読み合わせ」「学芸会」と揶揄されていますが、この批判を受け入れたとしても、根本的な議会ルールが横たわっている限り、そして議員、理事者の考え方が変わらない限り、不変の様な気がします。
まずは議会ルールですが、今の本会議は質問回数が3回と決められていることです。
従って、本質問に対して、1回目の答弁が行われ、それに納得しない質問者が再質問を行う、知事は本会議場で即答が出来ないから「答弁準備」のためと言い、時間を30分から1時間を要する。
更に再々質問も同様となると、1人の質問に半日以上かかることになります。
従って、質問主旨を伝えて目的とする答えを導き出すことに重きを置きます。
与党の質問に、再質問、再々質問が無いのは入念な打ち合わせの気がします。
私たち野党は、本質問の主旨は伝えても再質問、再々質問の摺り合わせは、ほぼ行っていません。
知事にすると、3回の質問を過ごせばその場は終わることになることから、再質問も再々質問も、本質問と同様の答えを返すことで乗り切れる事になります。
通常、再質問は角度を変えて、再々質問も深掘りを狙うのですが、知事は同様な答弁を繰り返すことから、私も何度か、質問に答えていないと「議事進行」をかけましたが、議運のメンバーが議長席下に集まって協議をすると、結論はいつも後○回質問が残っているので、質問を続けるようにというものです。
議論が深まらないのは、知事が即答をいやがる(自身の答えを持ち合わせていないわけでは無いと思うが)、与党がスムーズな議事進行を求めるために今の方法を改めないことだと思います。
北海道議会基本条例には、第5条4項で「一問一答制」が規定されています。
これを実現すると、質問時間だけを決めて持ち時間内で何度も質問出来ることになりますから、議論が深まることと思います。
議会ルールが変わると、知事や理事者も覚悟が必要となり、緊張感のある議会となるのでは無いでしょうか。