丁寧・寄り添う
- 2018年12月25日
日本語辞典が数多くあり、それぞれの辞典(辞書)には約30万語にも及ぶ日本語の解説が載っています。
しかし、ここ数年の国会などでのやりとりを聞いていると、国のリーダー達が日本語の意味をまったく理解していないことが解ります。その代表的な言葉が「丁寧」です。
安倍晋三氏が国会での拙速な対応や強行採決について、必ず言うのが「丁寧な上にも丁寧な説明」。
他の閣僚も丁寧という言葉をことさらながらに使用します。
根本匠厚労相もその一人で、「デジタル:bunshun.jp」によると、
<・「妊婦加算」について→「通常よりも丁寧な診察が必要だ」
・ベビーシッターが適切な保育を行っているか判断する基準の創設を検討→「自治体の
意見を聴きながら丁寧に検討していく」
・後期高齢者の自己負担引き上げ→「丁寧に検討を行う必要がある」
・エボラ出血熱の検査強化の為のウイルス輸入→「丁寧に根気よく説明」
等々、丁寧にやらなければならないことが多くて大変だ>と書かれています。
「丁寧」と言う言葉は、「細かいところまで気を配る、配慮・注意が行き届いている」という意味であることを安倍晋三氏やその閣僚達は解っていない。いや言葉の「意味ではなく、単なる言葉のアヤで使っているとしか思えません。
ナゼならば、「丁寧に」、と言った課題に限って審議時間を短くしたり、国民への説明を後回しにして「ぞんざい」な取り扱いをしています。
同じような言い回しに「寄り添う」があります。
「心に寄り添う」とは、相手の気持ちを汲んで共感し、痛みを分かち合うということ。
しかし、沖縄・辺野古問題に対する安倍晋三氏や菅義偉氏の「沖縄県民の心に寄り添う」は、「沖縄県民の気持ちを無視し、痛みを押しつける」ということに繋がっています。
この方々の言葉は、いつも国民を絶望と落胆へと押しやっています。