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与党の処理水への見識(ブログ3328)

  • 2023年09月06日

 マスコミの報道ひとつで、国民の洗脳がここまで出来るのかという思いをしました。

 今日の道議会「産炭地振興・エネルギー調査特別委員会」で、自民党の1期生が処理水放出について質問を行いましたが、その根底にあるのは、ALPSでトリチウム以外の核種は取り除かれており、そのトリチウムも放出時には基準値以下、さらに希釈して海洋に放出されているのに、中国の反応は行き過ぎであり、科学的根拠に基づかないものである。ということです。

 開いた口が塞がりませんでした。

 自ら、ALPS処理装置とはどのようなもので、そこで濾過された汚染水が本当に生物に影響の無いものなのか、と言うことに思いを致す事無く、「安全である」と言うことだけを主張していることに、今の自民党の姿を見てしまいました。

 トリチウムに関して、どれだけの科学的知見が積み重ねられたのでしょうか。30年以上位放出して何も影響が無いと誰が断言できるのでしょうか。

 まさしく未知の問題であって、誰にも分からないと言うのが答えでしょう。

 だとすれば、ことは生物環境および人体に関する問題であり、明らかに放出しないというのが妥当な判断ではないでしょうか。

 水銀による水俣病も当初は、有機水銀は自然界にごく普通に存在し、有機水銀を含まない魚介類は無いということから、科学的に因果関係は立証できないとされていました。しかし、約20年後に、水俣湾から収穫された有機水銀に汚染された海産物を長期にわたり日常的に食べていたことが原因で集団による水銀中毒が引き起こされた事が明らかになりました。

 そして、日本の4大公害と言われるイタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟県第2水俣病は全て、当初は「因果関係はない」という科学的知見で長い間放置されていました。

 これらの4大公害は、私的企業が引き起こした公害ですが、今回のトリチウムの海洋放出は、東電だけでは無く政府が主体となって手を染めています。

 「漁業が継続できるよう政府が全責任をとって対応する。」と話していますが、政府が全責任を取ったことを私は知りませんが、いつも嘘をつく事だけは鮮明に記憶しています。

 将来、このトリチウムの海洋放出によって、人体にどのような問題が起こるのかは想像が付きませんが、政府はデーターを明らかにせず因果関係は無いと逃げることだけは明らかなような気がします。


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