両大臣の資質(ブログ3438)
- 2023年12月28日
木原防衛相が記者会見で「地上配備型の迎撃ミサイルである『パトリオット』の自衛隊保有数が、必要量の約4割不足している」と話ました。そして不足しているにも関わらず、米国に輸出する事の整合性を問われると、「足りているか足りていないかを現時点で答えるは難しい。移転する数量は今後決める」と矛盾した内容の答弁を行いました。
パトリオットが必要量の6割しか確保出来ていない事も大きな理由の一つとして43兆円の防衛費増強を決めたはずです。
平時においても不足していると認識していながら、米国に輸出するというまるで国民が理解が出来ないことを今回も平気で行おうとしています。
もしかすると、本当は数量が十分に確保されているにも関わらず、必要量の6割しか無いと国民に「嘘」をついて、防衛費を増額したのではないか、そのようにも受け取れます。
なにせ、43兆円は積み上げ方式で導き出された数字では無く、大体の「掴み」で示された数字だからです。
そして、武器輸出の解禁を国会審議を得ず閣議のみで決定したことを問われた林官房長官は、「三原則は外為法の運用基準であり、策定の見直しは行政権に属するものだ」と述べて問題は無いという認識を示しましたが、何か勘違いをしているとしか思えません。
武器の輸出が、一般の輸出品と同レベルの扱いになると考えているならば、この方に日本の平和と安全を語る資格はないと思います。