並行接種で成果無し
- 2021年04月09日
各自治体で高齢者向けのワクチン接種が始まるようです。
私も67歳と高齢者ですが、いつになるのか皆目見当もつきません。
北海道に配布された1回目のワクチンは22箱・22,000回分で、そのうち1箱が函館に配布になりました。その量は1,000回分(2回接種で500人分)と「雀の涙」程度の量しか有りません。
まずは、クラスターが懸念される高齢者施設の入居者が優先されるということは理解しますが、政府はコロナワクチンの接種について、国立病院機構など感染患者を受け入れる医療期間関係者、その次に65歳以上の高齢者、そして基礎疾患を有する方、介護職場の職員、65歳以下の一般人、という優先順位を政策として打ち出しましたが、蓋を開けるとワクチンは予定通りに入手できない、しかし、4月から高齢者の接種を始める計画だったので、不足していても始めるとメンツにこだわりました。
優先順位にはそれなりの理由がありましたから国民は納得していたはずです。
医療機関の方々が直接感染患者に接し、日々大変な苦労をされているからこそ早くに接種し、安心して医療行為を行えることを当然として受け止めました。
しかし、医療機関の方々が接種を終えていないにも関わらず、高齢者に接種するため医療機関の方々への接種が優先されず並行的に行う事になりました。
多くの医療機関に従事する方々は、未だに自分たちの接種がいつになるのか予想もつかない状態です。
そのうち、医療従事者や高齢者が中途半端になっても基礎疾患を有する方の接種を、これも並行的に行うかも知れません。
1昨日は、政府が東京五輪関係者の接種を優先することも検討する、という様なことを話していました。
菅氏が唯一の武器と認識しているワクチンの接種計画が、供給も接種もまったく場当たりで「ぐじゃぐじゃ」の対応となっています。今や、河野担当相の言葉を国民の誰もが信じなくなっています
そして、国民の摂取率は0.7%とG7で最下位だけでは無く、世界の中でも周回遅れ、それも2周以上の遅れと評価されています。
AIのワクチン接種予測でも、一般の方への接種が始まり20代の方に順番が回ってくるのは、今後5ヶ月から7ヶ月以内とのことです。すなわち、今年11月位までかかるということになります。
事情は本当かどうか分かりませんが、北朝鮮が五輪不参加の理由としている「選手を危険な環境に送り出すことにはならない」という理由を、今後各国が言い始めることを政府は考えているのでしょうか。
今日も、ワクチン接種が行われないままに、聖火リレーがコンボイトラックのドンチャン騒ぎと「密」の中で行われ、感染者の棒グラフが第3波のように伸びています。