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中国友好提携省への式訪問

  • 2019年11月17日

 北海道議会公式訪問団の団長として訪中、黒竜江省・遼寧省の人民政府(省政府)及び人民代表会議常務委員会(省議会)の代表と会談し、今後のさらなる交流推進を確認してきました。

 まずは、6年半ぶりに直行便が開設された中国南方航空で新千歳から大連に向かい、大連周水子国際空港に夕方到着、翌日には在瀋陽日本国総領事館大連領事事務所において最近の中国事情や中国東北三省(遼寧省・吉林省・黒竜江省)の経済状況などについてレクチャー、続いてジェトロ大連事務所にて東北三省、とりわけ黒竜江省と北海道の経済・観光・農業・教育・文化交流などについての中国側の認識などについて意見交換を行い、夕方には大連周水子国際空港からハルビン太平国際空港へと移動しました。

 翌日には、ハルビン市内にある高齢者施設「楽活(ロハス)医養家園」を視察、ここは、春夏秋冬投資グループ有限会社、ハルビン金馬不動産開発有限会社と日本の長谷川ホールディングスとの共同出資により設立され、総床面積11万㎡、企画総建築区面積25万㎡、投資金額は28.5億元(1元=約16円として約456億円)、約5,000床の大型総合福祉施設となっており、併設される病院(今はまだ入居前だが)、マンション並みの居住空間、レジャー、フィットネス、娯楽、介護、幼稚園、ショッピングなど8つのエリアで構成され、2020年までに12棟5,000床がオープンするとのこと、今は、そのうちの1棟に150名ほどが入居しているが、ここに入居できるのはかなり裕福な家庭の老人たちだけで、昨今の中国の富裕優先の状況を垣間見た感じです。

 中国は、何につけ施設規模が大きすぎる感がしますが、この施設も無駄に空間が大きく、また、施設も予定入居人員に見合ったスタッフが十分に配置できるかは疑問であり、2020年までに5,000床が埋まるとは思えず、12棟のうちいくつが廃墟となるのではと考えてしまいました。

 次に、訪れたのが、「万逹娯雪楽園(Wanda Ski  Park)」、17年6月30日にオープンした、世界最大級の屋内スキー場で、グランドピアノの上を開けたような大胆な赤の外観で、3つのコースは最高斜度が25度・80mを有する上級者向けのコース、コース内に小型ジャンプなどを配置したボードとスキー双方が楽しめる中級者用、最長距離500mの初心者用緩斜面などとなっており、中は人工スノーで年間を通して開設しています。

 この屋内スキー場には、ホテル・マンション・ショッピングエリアなどの他、子供用にはそり遊びなどが出来るゾーン、外にはアミューズメントもそろえ総工費は日本円で約6,000億円とのこと、すでに2年目で黒字化となっているとの説明がありました。

 黒竜江省人民代表大会常務委員会への表敬訪問では、「範 宏(ファン・ホン)副主任(実務的な代表)」はじめ主要なメンバーが同席し、双方代表の挨拶、歓談、記念品の交換などを行い、人代の議場を見学いたしましたが、議場は正面に人代の主任、副主任の席があり、その対面には各地から選出された常務委員のメンバーの席という、日本とは全く違った配置で、政治システムの違いを感じました。

 その後、人代常務委主催の歓迎レセプションに入り、同行メンバーと人代常務委が和やかに歓談、友好を深めてきました。

 翌日は中国高速鉄道(新幹線)で瀋陽市へ、最高時速302kmで揺れも無くスムーズ快適な乗り心地で、車内では、お茶のサービスもついていました。

 瀋陽市では、遼寧省人民代表大会常務委員会を表敬、「康 捷(カン・ジェ)副主任」はじめ、主要メンバーが同席、黒竜江省同様に挨拶、懇談、記念品交換などを行い、その後、歓迎昼食会に招かれ、友好と信頼を深めてきました。

 終了後は、また新幹線に乗車し、大連市へ。

 翌日早朝にホテルを出発し大連周水子国際空港から帰途につきました。


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