中央省庁の地方移転
- 2016年01月16日
中央省庁の地方移管が暗礁に乗り上げてしまいました。
政府は「地方創生」の目玉として、中央省庁など国の機関を地方に移転することを決定し、全国の自治体に移転の提案を求めた結果、各地から多くの提案が提出されました。
残念ながら北海道は、15年12月19日のブログ802でもお伝えしましたが、「観光庁」「農林水産研修所」「医薬品・医療機器総合機構」「情報処理推進機構」の4機関を提案しましたが、「具体性に乏しい」として却下されてしまいました(詳しくは802を)。
しかし、他の優位であった自治体の提案に対し、当該の大臣が全く消極的であることが明らかになりました。
石井国土交通相は気象庁、観光庁について、林経産相は特許庁と中小企業庁について、高市総務省は総務省統計局について、それぞれ地方移転は無理であるとの姿勢を示してしまったことから、中央省庁の地方移転はすっかり「画餅(絵に描いた餅)」と化してしまいます。
想像されるのは、中央省庁の官僚の強い抵抗に当該大臣が根を上げたというところでしょう。
官僚を敵に回しては、国会での大臣答弁を書いてくれなくなり、自らの立場に窮してしまうという判断があったのではと思います。
政府の建前では地方創生の目玉であるとアドバルーンを挙げ、官僚の本音ではあれこれ理屈を付けて地方移転を亡き者とする。
まさしく、日本の官僚天下ここに有りと内外に示したような結末です。
スイマセン。結論は3月のようですが、たぶん期待できないでしょう。