乗務員の待遇改善を
- 2014年03月04日
HACのJAL再子会社化に関わる、現行の債務超過の解消のため道とJALが折半で資金を出し合う事が、今定例会の追加提案で示されることになりましたが、会社の債務が身軽になり再子会社化がスムーズに進む事を願いますが、一方でHACの乗務員の待遇が他社に比較して低く、昨年から今年に欠けて8名のパイロットが退社し、他の航空会社に移籍しています。
また、今後も一定の数のパイロットの退社が予測され、これが現実となると今の3機体制から2機体制へとなり、道内路線の確保が難しくなります。
航空業界はLCC関連だけで、今後、約400名からの経験を有するパイロットが必要だといわれているようで、JALグループ会社からも流出が始まり、JALから100名程度、グループ関連会社からも20~30%程度が流出したとの話もあります。
このような中、HACはパイロットの引き留めを行わず、在職のパイロットの待遇改善などの引き留め策は全くといっていいほど行っておりません。
HAC再生による経費削減の大号令で、給与は他社より数段低く、手当ても抑えられ、
退職者の補充も無いまま、また、乗務ローテーションも通常1機に対し、機長5名、副操縦士5名(5:5)体制となっていますが、HACの場合4:4体制も維持できず3:3体制に近いものとなっているようです。
会社は残っても、運航する乗務員がいなければ飛行機は飛びません。
会社は、他社で退職したパイロットで補充すればいいと考えているようですが、加齢パイロット(60歳以上)同士のペア(機長、副操縦士)ではフライトは出来ません。
道民とすれば、路線が確保され、飛行機が飛べば問題はないと考えられるでしょうが、そこで働いているパイロットの待遇はどうでもいいとはならないと思います。
フライト中は安全と命を託している方、そしてその安全と命を預かっている方です。