九州熊本地震と噴火
- 2016年04月15日
昨夜は妻と二人で「イル・ディーヴォ」のコンサートに行っていましたが、終了した午後9時半頃、地下鉄まで歩いていた時に隣にいた二人連れの女の子が、携帯を見て「九州で地震があったってよ」と話していました。家に帰ってニュースを見たらかなり大きな地震で震度7、一夜過ぎたら、さらに揺れの強い本震があり、テレビの画面はその被災の状況を一日中映し出しており、余震はまだまだ続いています。
地震の規模は、阪神・淡路大震災相当ということで、活断層が「日奈久断層」と「布田川断層」で、北側に震源が移り、「中央構造線」に沿って刺激し合っていることが解ります。
専門家の話では、北だけではなく南の方にも移動することはあり得るとのこと。
「中央構造線」は長野県伊那地方から鹿児島県の薩摩半島まで1,000km以上走っており、日本列島に私たちの祖先が住みだしてから、中央構造線場でこれだけの地震が発生したのは始めてだそうです。
そのライン上にある阿蘇山も刺激を受けたのか、小さな噴火が観測されました。
武蔵野学院大学の島村英紀特任教授は、
「今回の地殻変動で刺激されたマグマだまりが地下から一気に上昇し、巨大噴火を起こす事は十分に考えられます。恐ろしいのはカルデラ破局噴火(地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火で地球環境変化や大量絶滅の原因となる噴火)です。
阿蘇山は30万年前から9万年まえの間に4度も破局噴火を起こしています。
最後の噴火では東京ドームの10万倍分のマグマが吹き出し、火砕流が北九州を飲み込み、瀬戸内海を越えて中国地方に及んだとされています。
日本列島で破局噴火は約6,000年周期で起きていますが、最後の発生は約7,300年前。いつ起こってもおかしくありません。」
とのことです。
余震が続く地震の今後の活動と共に、関連性は薄いとは言いつつも、火山国の日本の活火山がこのまま眠ったままでいてくれることを祈るしか有りません。