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二兎を獲よ

  • 2018年02月05日

 沖縄県名護市の市長選挙が終わりました。

 選挙は望んだ結果にはならず、稲嶺候補が敗北、辺野古基地容認へ舵を切るであろう渡具知氏が当選してしまいました。

 その結果を単純に受け止めると、辺野古の地元市民は全国の基地反対の支援者の思いとは別に、目の前のアメ(経済対策)に手を伸ばしたという非常に残念な思いに包まれます。

 政府・自公による露骨な経済誘導は、安倍晋三が応援に入らなくても菅官房長官や自民党の二階幹事長、小泉進次郎氏、公明党中央からも応援が入り、前回の約4,100票差が逆に約3,500票差で渡具知氏の勝利へとなりました。

 背景には、これまで、政府が締め付けてきた開発予算や交付税の減、いわゆる「兵糧攻め」で有権者に根を上げさせたというあるまじき行為があります。

 「経済的に苦しいだろう、であれば国の言うことを聞いて辺野古を推進することだ。そうすれば様々な経済対策を講じるし、あくまでも反対すればこれ以上の締め付けをするぞ。」と脅しをかける国の本性を、国民は記憶に止めなければなりません。

 そして、このことは沖縄だけの事では無く、「国策に反対すればどこも同じ事だ」という、まさしく中央集権を押しつけてくる前例であり、このようなやり方にはきっちりと対峙しなければなりません。

 一方、名護市民の66%は今も辺野古基地移設に反対です。

 渡具知氏は、今回の市長選挙で辺野古基地移設問題を論点から外しましたが、当選後、「国と県が係争中であり注視していく」、「政府要人の心ない発言もあり(松本文明内閣府副大臣=それで何人死んだんだ)、,
市民との認識に乖離がある。一定の距離を置かなければ」とも話しています。

こ こは、少し利口になって、国からは渡具知新市長を利用して米軍基地再編交付金や開発予算を導入させ、一方では辺野古基地移設反対をこれまで以上に推進するという二枚看板を持つことで「二兔を獲る」というしたたかさも持って欲しいと思います。


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