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二枚舌の手のひら人生

  • 2016年11月11日

 米国大統領にトランプ氏が当選し、TPPが風前の灯火となってきました。

 それでも、参議院本会議で趣旨説明を行い、実質的な審議に入っていくようですが、質疑自体全く空疎な内容になってしまうのは当然で、国民はほとんど関心を示さないのではないかと思います。

 これほど実現性のないTPPに費用をかけてまでも国会において特別委員会を開催し質疑するのは、もう安倍晋三の面子だけであり、一人、総理の面子だけで意味のない国会を運営することに違和感を覚えます。

 さて、旧民主党の比例区で当選をし、説明にもならない理由で民主党を飛び出し宗旨替えをしたかのように自民党と統一会派を組んだ「鈴木貴子衆議院議員」が、衆議院TPP特別委員会の強行採決の日に結婚披露宴を開いたそうです。

 安倍晋三も委員会を途中退席してこの披露宴に駆け付け祝辞を述べたそうですが、仮にも一国の総理が、与野党紛糾している特別委員会での採決を途中で抜け出し、一国会議員の披露宴で挨拶するとは、国民も舐められたものです。

 また、国会開会中は何が有るかも判らないのが常識、プライベートな事は休会中に行うのが国会議員の倣いだと思います。

 その鈴木貴子氏ですが、道新の取材に「各国が協定文に署名をするなどの動きがある以上、一次産業などさまざまな業種がやっていける政策を実行するのが現実的な政治だ」と答えたと言うことが掲載されました。

 旧民主党所属議員だった時は、新党大地の副代表も兼ねながら、東京や札幌、各地で行われた民主党やJA主催のTPP反対集会に積極的に参加し、誰よりも早くマイクを握りしめ「交渉参加には断固反対しなければなりません。」「私は誰よりも、誰よりもTPPには反対の立場です。」「集会参加の皆さん、最後まで、TPP阻止のため、共に闘いましょう。」と集会参加者を鼓舞し、大きな拍手をもらったのは貴方です。

 そして、貴方のブログには「政治家は言葉に責任を持つべきだということ、政治家ならば矢面に立たされようとも盾となろうとも信念をもち闘う決意と覚悟を示さなければならない。」と書いていることが、日刊ゲンダイにも掲載されていました。

 それが、TPP参加に賛成した貴方の政治家としての信念と覚悟だったとは。

 貴方の言葉の軽さに、ただただ驚いています。

 地元のJAのお祭りでTPP反対の署名をし、国会では推進の答弁をしていた山本農水相と同じ「手のひら人生(すぐに手のひらを返す)」なのだと言うことがハッキリ判りました。

 一方、自民党の山形2区選出の鈴木憲和衆議院は「有権者との約束だから賛成出来ない」と本会議を途中退席し、棄権しました。

 どちらが、有権者に誠実な議員なのかはおのずと明らかです。


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