五輪の最終決算は
- 2021年08月08日
五輪が終わりました。
強引に開催に突き進み、終わるまで「金の話はするな」とばかりに青天井で湯水のごとく金をつぎ込み、そして誰もその責任を取ってきませんでした。今度は「終わってしまったことをグダグダ言っても仕方が無い。」と言うのでしょうか。
金の話は簡単に済ますことにはなりません。ましてや開催都市の東京都民が全てを負担する訳にもいかず、当然、国民からの血税も投入されることになるでしょう。
招致の時は総額7,340億円でコンパクト五輪とアピールしていましたが、日刊ゲンダイでは<昨年の段階で1兆3,500億円、さらに1年延期でプラス2,940億円の追加となり、公式には約1兆6,440円と発表されたが、この大会経費とは別に、会計検査院が2018年度までに約1兆6,000億円程度の関連予算がかかったと報告しており、総額は少なく見積もっても約3兆2,000億円を超すことになる。>とする記事を掲載しています。
大会予算1兆6,440億円も。関連予算1兆6,000億円も公式に発表された額ですから、政府も隠しようがありません。
3兆2,000億円を日本の人口約1億2,000万人で割ると、一人当たり約2万6,600円の負担となります。
五輪の経費をチャラにするには4人家族で106,400円の税負担となります。
無論、開催都市である東京都と国がどのような負担比率にするか定かではありませんし、すで18年までのに関連予算は支出済みですから、この分が今後の私たちの生活にどのような影響を来すのかも不確定ですが、既に75歳以上の健康保険窓口負担は1割から2割となり、公的・公立病院のダウンサイジングが行われるなど、ジワジワと国民に負担が背負わされてきています。
五輪では、無駄な支出も目に付きました。
弁当の大量廃棄はその最たるものかも知れませんが、他にも運営に関わる調達物は原則競争入札とされていますが、日刊ゲンダイでは、<ゴルフカートのレンタル料が4,497万円は果たして適正な金額なのか。さらに選手村のランドリーサービス委託料が2億5,422万円は高くは無いのか>と疑問を呈しています。
組織委が十分な見積もり計算もせずに入札した結果と言えなくもありません。
五輪が終了しても、関係書類が破棄されないように政治が監視を強め、あらゆる決算関連書類を精査して欲しいと思いますし、マスコミは、ジャーナリズム精神を発揮して国民に情報を提供して欲しいと思います。