五輪の観客
- 2021年03月21日
東京五輪に外国人の観客を受け入れないことが決定しました。
IOC、IPC、東京都、組織委員会、政府の五者協議の場において決定されたとの報道です。
当然と言えば当然の話です。
今のコロナ禍の状況が開幕の7月25日に改善されていることは全く補償が無く、そこに外国人が数十万人単位(海外の入場券販売枚数は63万枚)で訪日することを容認できる程、日本が万全の体制を作れることなどあり得ないのは自明です。
さらに特殊な変異株が持ち込まれたとしたら目も当てられません。
先ずは、第1の問題である海外からの観客への整理がつきましたが、第2の問題として国内の観客をどうするか、収容人員の半分にするのか、上限1万人をキープするのかはまだ決まっていません。
現在、相撲や野球、ラグビーやサッカーなど多くのスポーツ競技が行われていますが、ここからのクラスターは今の所発出していません。
しかし、感染は下げ止まりから上昇へと少しずつカーブを切り始め、さらに、ワクチン以外の抑制策を政府が持ち併せていない事実から想定されるのは、変異株を含めた更なる波が襲ってくるという可能性です。
第2の問題である、国内の観客についてですが、全国の方々がチケットを手に入れています。いくら観客を制限するときは抽選としても、全国から東京に観客が訪れることになります。
大きな移動が解禁されれば、当然感染も拡大されることになるでしょう。
第2の問題も、大局的に考えれば「無し」にして無観客で開催する事を判断するのが望ましいと思います。
開催国だけが、観客を入れて日本の選手を応援すると言うことに、不公平感を感じます。 仮に今回の五輪が開催されるとすれば、金メダルの数は日本が断然多くなることでしょう。世界各国はしらけた気分になるでしょうし、そこのメダルの価値が本当に伴うのでしょうか。