五輪は終末へ
- 2021年07月19日
ついに「終わりの始まり」がスタートします。
プロローグは週末から始まりました。
16日からオリンピック選手・コーチ陣の来日が本格化し、ホストタウン、選手村から予想通りコロナウィルスの陽性者が出始めたのです。
21日からは男女サッカーなどの予選も始まり、23日の開会式へと流れていきます。 個人的には、オリンピックの持つ偉大さ、壮大さ、世界中が一つになれる、そして、一つになる努力をするという尊さ、4年に一度という時間にかける選手達の努力、そして、名誉と挫折、それらを含めて、世界最大の祭典であるオリンピック。
という思いを抱いていました。
それが、この東京開催で、オリンピックに蠢く醜いものが全て白日の下に晒されたのではないかと思います。
これまでのオリンピックは、幻想だったのです。
障がいという、人とは違った個性のある方々にも、スポーツという素晴らしい体験と表現の場を、そして供に楽しみ合おうと同時期に行われるパラリンピックも、本当に共生という崇高な目的で開催に至ったのか、疑わずにはいられません。
全てが、スポーツを装った金まみれの祭典であり、その開催のためには人の命さえも鴻毛より軽く扱われています。
今日(19日)より明日(20日)、明日より明後日(21日)、選手・関係者の感染も徐々に拡大して行くでしょうし、そのたびに競技は通常の進行にはならないでしょう。
プレイブックは何の意味も持たなくなり、選手・報道関係者、国民など人々は己の思いのままに振るまい、制御が効かなくなる。
東京開催を境に、オリンピック・パラリンピックは尊厳を失い、必要のないものとして終末へと加速していくのではないかと思います。