人の良い国民性
- 2016年06月01日
内閣支持率が上がりました。
共同通信社の調査では、支持率55.3%で7%の増、不支持率は33.0%で7.3%の減となっています。
そして、オバマ大統領が広島を訪問したことを98%の方々が評価したことも明らかになり、これも、安倍晋三内閣の支持率を押し上げたようです。
日本人というのは、つくづく「人が良い」というか、表面しか見ないというか、過去のことを忘れてしまうのが早いというか、これだからコロッと騙されるのだと思いました。
先のブログでも書かせていただきましたが、オバマ大統領は「広島原爆資料館」に入ってから10分間で出てきました。
その10分間で折った経験の無い「鶴の折り紙」を教えてもらいながら4羽も折り、記帳も行いました。果たしてこれで資料館を見ることが出来たのでしょうか。
そして、オバマ大統領の演説は、一般的な戦争全般について話されたものです。
サミット前日の日米首脳会談は1時間あまり費やしましたが、「沖縄の事件」の事は「北朝鮮問題」「世界経済」「航行の自由」「TPP」などと併せて話されたということですから、1時間は通訳を入れると約30分になり、5つの課題を話す時間は1課題約6分ずつとなり、そして、その6分間もお互いが意見を述べたのであれば一人3分間となります。
その中においても、基地縮小問題や地位協定には触れていないのです。
サミットにおけるオバマ大統領の広島訪問も、日米首脳会談も、ニュースを詳しく噛み砕いてみれば、何の成果もないことが判ります。
そうであっても、マスコミはその事実を伝えることなく、礼賛するような報道だけを国民に伝えます。
国民は、そのことだけを鵜呑みにして、「よかった、よかった」。
その結果が内閣支持率の上昇と、オバマ大統領への賞賛です。
安倍晋三は、経済政策(アベノミクス)の失政をも強引に押し込みました。
ご存じのように「消費税の先送り」です。
政府が「世界経済は緩やかに回復している」と発表しているにも関わらず、「世界経済は、リーマンショック前に似ている」と断言し、イギリス、フランス、ドイツの首脳に嘲笑されながらも、アベノミクスの失敗を認めるのを恐れて増税を再延期する。
みっともないのは、自民党内で麻生財務大臣、稲田政調会長、谷垣幹事長が増税先送りの反対や衆院選を行うと言った筋論を発言していながら、簡単に引っ込めてしまったことであり、与党内においても安倍に逆らうことが出来ず、最早、アベ天皇と化しています。
それらを含めて、国民が安倍晋三を支持するということは、安倍晋三をさらに独裁者に押し上げてしまうものだということ認識しなければなりません。