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人権に関する会派視察

  • 2020年10月16日

 三重県への視察のため、ブログをお休みしていました。

 2泊3日の視察でしたが、視察期間中の三重県は天気に恵まれ25℃、28℃、26℃と北海道では夏という気温です。

 北海道へ帰ってきたら10℃という肌寒さ、世界からみれば決して大きくはない面積の国ですが、改めて南北に長い国だと実感しました。

 視察2週間前から体温を記録し、相手側に迷惑がかからないよう細心の注意をしての訪問です。

 今回の視察は、北海道の名付け親であり、その生涯で6回北海道を訪れて詳細な地図を興した松浦武四郎が北海道各地でアイヌの方々の協力を得る一方、樺太から千島までアイヌが住んでいる土地が北海道だと発信し、和人に虐げられていたアイヌの人権確保(その頃は人権という概念は無かったのだが)のために明治政府に働きかけたアイヌとの深い絆、そして今年2月に三重県・鈴木英敬知事と北海道・鈴木直道知事との間に「松浦武四郎をはじめとする北海道と三重県の交流連携に関する合意書」が結ばれたことから、交流連携の方向性やアイヌ文化の理解促進を視察の第1の目的としました。

 また、そのような人権を守るという気質が息づき現在にも引き継がれいているのか、現在、ダイバーシティー社会の実現に向けて、全ての人の性の多様性が尊重され、多様な生き方を認め合う社会の実現に寄与するという目的で、三重県知事が来年3月に制定を目指す、「性の多様化を尊重し、誰もが安心して暮らせる三重県作り条例(仮称)」別名、「アウティング禁止条例」を検討していることから、その発端と検討過程などについて調査することを第2の目的としました。

 さらに、知事提案と重なる部分もありますが、三重県議会が議員提案の条例を制定しようと今年5月、議会内に特別委員会を設置し、コロナウィルス感染症に関わる差別、インターネットによる人権侵害、部落差別、女性への差別、性に関する差別、障がいに対する差別、外国人に対する差別など近年問題となっているあらゆる差別を解消するための条例作りの検討を行っており、北海道にもある特有のアイヌ差別や様々な社会的差別解消への共通点を探り、委員会設置の経緯や議員同士の見解の違いをどのように乗り越えるのか、また、条例化に向けての課題など、情報の共有と北海道議会としてどのように取り組めるか、議論が先行する議会からアドバイスをいただくということを第3の目的としました。

 詳細は、報告をまとめ次第、何らかの形で報告したいと思います。


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