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今も南スーダンでは

  • 2018年05月02日

 小野寺防衛相が4日から7日までエストニア・フィンランドに視察に行くようですが、担当のイラク日報問題は、公表された日報に書かれていた内容が徐々に明らかになっていますが、その全貌は相変わらず闇の中。

 また、南スーダンPKOにおける自衛隊宿営地のジュバにおいても、連日戦闘が行われていたという日報の記述が当時の緊迫感を明確に表しています。

 その南スーダンの近況ですが、内戦状態が激化し、住民が殺害されているだけではなく、首都ジュバのある中央エクアトニア、北部ユニティ、東部ジョングレイの3州で、殺害、性的暴行、略奪が多数発生し、女性や子ども、高齢者が犠牲になっており、国連職員10名が行方不明、30人以上のNGOなどの援助活動家も現場を離れ、被害者などへの援助にも支障を来しているとのことです。

 自衛隊は昨年撤退しましたが、その後の南スーダンは政府軍と反政府軍の双方が和平に向けて動き出すことはなく、国民を巻き込んだ内戦が拡大、もし自衛隊のPKO部隊がまだ現地で活動していたら、間違いなく戦闘に巻き込まれて死傷者が出ていただろうと思いますし、今後は集団的自衛権の下、派遣先で何が起こっても撤退は難しくなるだろうと思いを巡らします。

 GW真っ盛りの中、笑顔で過ごす国もあれば、戦闘のまっただ中で明日の命も分からない国も有ります。

 南スーダンの近況を知ると、複雑な気持ちになってしまいます。


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