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今度は、お台場海浜公園

  • 2019年08月16日

 先般、過酷な気温の中で行われる東京五輪のマラソンや競歩について掲載しましたが、日刊ゲンダイでは、東京お台場海浜公園が会場となるトライアスロンの水泳会場の水質がとんでもないことになっていると報じています。

 まずは、お台場はごみで埋め立てられた場所で、海底のごみが海水を汚染していること。

 次に、墨田川などが運ぶ汚水でさらに水質が悪くなっているとのこと。

 記事によると、東京都下水道局では、平成24年度に簡易処理水と呼ぶ排出基準に満たない未浄化の下水を180万7,200㎥(東京ドーム15杯分)も放流し、川は汚染水により焦げ茶色の濁流となってレインボーブリッジからお台場まで流れ込んだとのこと。

 汚染水(下水)は文字通り台所の汚染水からトイレの汚水のことで、それが処理されることなく大量に垂れ流されていたとのこと。

 そして、複雑な地形が災いして汚染水が外海に出ていかず淀んでいるとのこと。

 お台場は、かつて遊泳禁止でしたが汚水の流入を防ぐ膜を設置して海水浴場として開放しました。

 今回、テスト大会を開催しましたが、選手たちから「正直、臭い。トイレみたいな臭いがする」との苦情を受け、本番では膜を3重にするとのことですが、専門家にすればいくら3重にしても解決にならないことは明白とのことです。

 気温が上がれば水温も上がる。水温が上がれば汚水は発酵し、臭いがきつくなるだけではなく、ばい菌が増殖するという不衛生極まりない中での競技となりますし、競泳中は口にも水が入り、飲み込むこともしばしばです。

 実情を知った選手はどのように思うでしょうか。

 清潔の国日本が、汚染された国という汚名を冠される五輪にならないように、納得のいく対策をすることを望みます。


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