今度も尻尾切り?
- 2020年11月06日
今までちょろちょろ名前が出てきた影の首謀者“杉田官房副長官”ですが、昨日からは菅氏も隠すこと無く「99人の名簿を持ってきたのは杉田副長官だった」と発言、トカゲの尻尾切りに向かってきたのではないかと感じさせました。
杉田副長官は内閣人事局長を兼任し、官僚人事を一手に握っている警察官僚です。
あの、前川元文科相事務次官のスキャンダルをでっち上げた張本人でもあり、警察組織からの派遣が多い内閣情報調査室(内調)をフル活用しながら、官僚や政権に異を唱える様々な学者やジャーナリストなどをリストアップ、プライベートを調査して弱点を作り上げて排除するアンダーグランドを得意とする副長官です。
この方が、6人の過去の発言などを取り上げて、学術会議のリストから外し、菅氏に99人分だけ報告をしたことが菅氏の口からも出始めたことから、全てを杉田副長官に負わせて自らの保身を図る構図が見えてきました。
日刊ゲンダイによりますと、霞ヶ関の関係者として<「杉田さんは79歳と高齢。2012年の安倍前首相の就任会見で倒れたこともある。令和への代替わりのタイミングで辞める意向でしたが、官僚組織を押さえるために、安倍さんが留意し、菅政権でも続投した。学術会議を巡る混乱の責任をすべて背負い、杉田さんは辞任する意向のようです。辞めてしまえば、野党が求める国会に出席しなくても済みますからね。このシナリオも杉田さん自身の提案とされています。」
ちなみに、菅が首相に就任した9月16日から24日までの首相動静を確認したが、杉田氏の名前は出てこない。24日以前の杉田報告をでっち上げ、菅が責任を押しつけた可能性だってゼロではない。いずれにせよ、任命権者である菅の責任は免れない。>
と掲載しています。
昨日の質疑で菅氏が明らかにしたのは、24日以前に杉田副長官が菅氏に99人分を報告したということです。
しかし、首相動静に杉田氏との意見交換したことは記載されていませんから、今度はそのことの信憑性が問われることになります。
答えれば答えるほど整合性が無くなり、蟻地獄にはまっていく菅義偉氏。
トカゲの尻尾切りだけでは終わりそうもありません。