付ける薬が無い
- 2020年05月11日
今日、札幌へのJRの中で衆参の予算委員会を聞いていました。
多分、与党の方々も同調する部分が多くあるだろうなあというのが率直な感想です。
未だにコロナに関わる数字が出ておらず、答弁する安倍晋三氏や厚労相、担当相、経産相たちも国会で明らかにする数字を持ち合わせていません。
緊急事態宣言の延長も、「専門家の皆様の見解を踏まえて」と言いながら、決めたのは有識者会議の下に置かれている諮問委員会を開催する5日前の4月30日二階幹事長との会談の場でした。
5月4日に諮問委員会の意見を聞いたというアリバイは作りましたが、この時系列を見ても専門家の意見など聞くまでも無いとばかりに早々に5月31日までの延長を決め、諮問委員会には既に方向付けられた方針を示し、理解を得たというものです。
既に政治家が決めた延長幅を、民間人である専門家の方々が異論を挟む事は出来ません。
そのいらだちが、尾見会長の言葉に表れていたのだと思います。
さて、国会ですが、掌握していない数字や後手に回った補償、手続きの煩雑さや給付の遅れなど野党が指摘しても、答弁する方々は謝罪すること無く平然と「何が悪い」とでも言いたげな不遜な態度に終始しました。
シンガポールのブラックボックス・リサーチとフランスのトルーナという調査会社が共同で23カ国を対象にした「指導者の新型コロナウィルスの対応の評価」で、日本は最下位という不名誉な結果となりました。
これは、コロナにおける政治・経済・地域社会・メディアの4分野でそれぞれの指導者の評価を23カ国・地域の1万2592人を対象にオンラインで調査し、指数化したものですが、日本は4分野のいずれも最下位で当然総合指数も最低だったと言うことです。
時事通信社の報道では、政治分野の指数では、中国86%、ベトナム82%、ニュージーランド67%、世界平均は40%で、米国は32%、韓国は21%、フランスが14%、香港が11%、なんと日本の指導者は5%という結果だそうです。
予算委員会では、最下位であることも指摘されましたが、馬耳東風、のれんに腕押し、糠に釘、蛙の面に小便、犬に論語、対牛弾琴、まさに聞く耳持たずという風情でした。