休眠国会
- 2019年05月29日
今年の通常国会は1月26日に開会され、6月26日までの150日間の日程となっていますが、4月に入って安倍晋三氏が訪米し日米首脳会談が行われて以降、最長10日間の「ゴールデンウィーク」を過ぎ、今月が既に終わろうとしているのに国会は予算委員会も開かれず休眠状態となっています。
こんなに長期に国会が開催されないというのはあまり記憶にありません。
国政、外交にまったく問題がなく平穏無事に日々が過ぎているとはとても思えませんが、多くの課題は議論もされずに時間だけが過ぎ去り、このまま会期末を迎えてしまうのではないかという気がしています。
この度の日米首脳会談における日米貿易協定交渉についてはトランプ氏が「8月を楽しみにしている」、「私とTPPはまったく関係がなく何も縛られてはいない。他の多くの国と違いアメリカは縛られていない。」と発言し、安倍晋三氏との密約があったのではないかという憶測が国内に充満しています。
このことだけでも大問題であり、真意を確かめなければならないのに予算委員会を開くという動きは全く有りません。
国会が全く動かないことから、官房長官の記者会見の場においてこの日米貿易協定に関して質問をした東京新聞の望月衣塑子記者に対して菅義偉氏は完全無視。
国会は当てにならない、記者会見でも明らかにされない、果たして国民にとって国益を損なうことになるのかどうなのか・・・、私たちにとっての知る権利はどの様に確保されるのでしょうか。
参議院選挙の大きな争点になるだろう「消費税増税」やこの日米貿易協定など、与野党がそれぞれの課題に関する考え方を国民に明らかにしないことは、決して許されるものではないと思います。