会派としての全道調査
- 2020年03月09日
立憲民主党道連の新型コロナウィルス感染症対策本部と道議会民主・道民連合会派が一体となって、先週から道内各地で調査を行いました。
今日は、臨時の議員総会を開催し、調査結果を話し合い情報の共有と、今後の道議会代表質問・予算特別委員会で、緊急事態宣言を発した事による負の影響を共通認識とし、道に求める対策、中央省庁への要請などについて協議を行いました。
道内各地での調査では、次のような声が出されました。
▼学校関連
・児童生徒への連絡を郵送しているが費用も大変で、国や道が負担すべき。
・各振興局管内で感染者がゼロの所もある。一斉休校はいかがなものか。市町村教委の自
主性をもっと認めるべき。
・親が休めず、給食が無くなるので昼食を食べることの出来ない子ども達がいる。
・スクールバスや給食調理員は日給月給、生活が不安だ。
・給食が止まることにより、食材を提供していた所にしわ寄せが来る。
・春休みまで休校が続くと、予定していたカリキュラムが消化出来ずに進学・進級となる。
・休校に伴い、母親達が近所で協力し合っている。いつまで続くか不安。
▼学童保育・保育園関連
・学校を休校にして学童保育に子ども達が集まると言う事に意味があるのだろうか。
・学童保育にはマスクやアルコール消毒液が無い。自治体に要望しても来ない。
・学童保育はいつもは午後からだが、朝から晩まで開設しており、指導員は疲弊している。
・国や自治体からの衛生に関する指導マニュアルが多岐にわたり、現場は混乱。
・保育園から感染者が出た場合の対応はどうなるのか。
・国は専門家会議に諮問しているが、道の判断は何を基準にしているのか。
▼特別支援学校
・環境が変わることによって、児童生徒が家庭で暴れる。保護者が働けない。
▼高齢者・福祉関連
・体力の無い高齢者が感染しないように多くの対策が必要となり、手が回らない。
・平常時でも人手が不足している。この状況では私用があっても休めない。
・デイサービスなどもプランを変更しなければならない。
・コミュニケーション弱者(視覚、聴覚、知的障がい等)への情報伝達方法も考慮すべき。
▼観光関連
・新学期になったらすぐに修学旅行があるが、キャンセルされると更にダメージ。
・年度末で歓送迎会、卒業旅行などのかき入れ時なのに、全てがキャンセルされている。
・北海道は全国一感染者数が多いと知事がアナウンスしたことで、国内の観光客もキャン
セルとなっている。
・宿泊客が平年より約8割減となっている。コロナが落ち着くまで経営が持たない。
・函館の朝市は人がいない。こんな事は初めてだ。店を開いている意味が無い。
・各地のお土産店の売り上げは軒並み6~7割減となっている。
・航空機は閑古鳥、JRはガラガラ、タクシーは空車待ちばかり。
▼産業関連
・中国からの建設資材等の供給が止まり、工事に影響を来している。
・原料・資材などのプライムチェーンが崩壊し、製造業は仕事にならない。
・酪農、農業、水産業など中国人技能実習生が帰国した後、戻らず、また、新たな実習生]
も来ない。一次産業は成り立たない。
・買い物客が自宅にこもり、商売にならない。自営業にも休業補償や減収補填などの支援
をして欲しい。
・国関連の金融機関は、借入限度額の上限引き上げや、実質無利子、無担保融資を利用で
来るよう該当企業の拡大をすべき。
・飲食業界は来客の激減で青息吐息、従業員は日給月給が多く生活を直撃している。
▼共通する意見
・緊急事態宣言はいつ終えるのか、知事はどのように考えているのか。
等となっています。
会派としても、これら多くの道民に共通する問題を取りまとめ、早い対応を行って参ります。