低レベルの答弁
- 2020年11月04日
予算委員会が続いていますが、懸念されていることが続いています。
日本学術会議の質疑になると、自らの判断で任命しなかったはずなのに、後ろにピッタリと寄り添う秘書官が想定質問の資料の中から質問に見合う答弁を渡すという場面がテレビに映りまくりです。
これだけ、自らの決定事項であるにも関わらず、官僚の助けを借りなければならない姿を見せつけられた国民は、1国の宰相として、それも日本の宰相として残念でならないのでは無いかと思います。
6名を任命しなかった理由はただ一つだけで有ることを、国民は知っているのです。
それは、政府の政策の意向に必ずしも好意的では無い方だからでしかありません。
「いやいや、任命した方の中にも好意的で無い方がいる」と反論しますが、だとすればなぜ、その中で6人だけなのか全く説明がありません。
答えに詰まれば「人事の問題であり個々の任命についてのお答えは控えさせていただく。」を繰り返し、全く説明にはなっていません。
6名の名前を知っているかと問われれば、「加藤陽子先生以外の方は承知していない」と答え、「多様な会員を選出すべき」だと言いながら、具体的な実数で問い詰められるとしどろもどろとなってしまい、支離滅裂の答弁をする。
辻本議員や志位議員などの追及に、反論と思える論理的な答弁をする事が出来ない。
菅氏は、日本学術会議の委員任命で地雷を踏んでしまったと思います。
そして勝手に地雷を踏んでいながら、官僚を巻き込んで空疎な答弁を作成させる。
言い訳ばかりの答弁を作らされる官僚の皆さんは、菅氏を本音ではどのように評価されているのでしょうか。
安倍氏に負けずとも劣らない低レベルの答弁、これが言論の府である国会でのやり取りで有ることに、憂国の思いです。