低俗なワイドショー
- 2019年08月26日
テレビの低俗さも極まれりです。
今日、遅い昼食をとっている時に放送されていたテレビのワイドショーのことです。
GSOMIA終結宣言をした韓国のことが話題として取り上げられていましたが、番組に出演している6人の有識者(?)とされる方々が、今回韓国がとった行動に対して、「文在寅大統領は幼稚だ」や、「側近の不祥事隠しにGSOMIAを利用している」とか、韓国を見下げた発言が相次いで出された一方、「日本は忍耐強い民族」、「安倍総理は正しい」などと政権を持ち上げました。
極めつけは「竹田恒泰氏」の言葉で、「私は日本が韓国をホワイト国から除外すると閣議決定した日を記念日とすべきだと思う。8月2日はホワイトデーだ。」と笑いながら話していました。
全く、この方の知性を疑わざるを得ません。
この方は、一応政治評論家と名乗っているようですが、政治に関するバランス感覚を疑わずにはいられません。
彼は、ウィキペディアによると、男系では南北朝時代の北朝第3代崇高天皇の19世の子孫、女系では第123代大正天皇の実妹・昌子内親王のひ孫(明治天皇の玄孫)にあたる立場で、当然、現皇室とも系統関係にあります。
思想的には、夫婦別姓反対、嫡出子相続差別撤廃反対、憲法9条に自衛隊を明記すべきと主張する一方、脱原発、憲法の象徴天皇制、幸福追求権には賛成の立場をとっています。
これらを見ると、それぞれに自身の考えを明確にされているようですが、国際政治、とりわけ中国、韓国、北朝鮮などアジア各国に対する考えは、右派の立場を明確にしているように受け止めます。
残念なのは、進行役のキャスターが一緒になって笑っている姿を全国に放送しているキー局としての矜持の無さ、GSOMIA問題を番組を通して「お笑い」にしてしまっているマスコミとしての定見の無さです。
マスコミの使命は、事の重要性に鑑み、真面目に日韓の問題を分析して、今後両国はどの様に融和を図っていくべきかを討論し、国民に情報として提供することではないでしょうか。
この番組を見て、キー局のスポンサーである毎日新聞はどの様に感じたのか、社説などで明らかにすべきだと思いました。