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佐川が不起訴?

  • 2018年04月17日

 住民から大阪地検に告訴されていた佐川氏について、大阪地検が立件を見送る事になったようですが、果たしてこれでいいのでしょうか。

 告訴は「虚偽公文書作成罪」ということで、森友事件に関わる公文書改竄に主体を置いたものですが、大阪地検は「決裁文書から売却の経緯などが削除されたが、契約の方法や金額などの文書の主旨は大幅に変わっていないから虚偽ではない」とのことです。まったく納得がいきません。

 本来の決裁文書を隠蔽し、差し障りのない内容に改竄、その決裁文書が関係部署に回され承認の印鑑が押され(中身を読まないで印鑑を押した官僚もいたが)、8億円の値引きが執行された決裁文書(公文書)について、改竄した事が罪に問われないという大阪地検の判断は、国民の常識とは相容れないものと思わざるを得ません。

 国有地売却の手続きが安倍夫婦の言動によって不当に歪められ、ただ同然の値段で取引されるという問題を糺そうと、これだけ国会で議論し、国民の誰しもが「不正な取引」と疑問を呈している問題の発端である決裁文書の改竄が、お咎め無しとは・・・。

 これがまかり通るのであれば、行政において結果が同じであればそのプロセスは問わないということ、恣意的な改竄が行われてもそれが承認されれば、改竄の首謀者が自ら改竄を認めても罪にはならないということになります。

 なんと理不尽なことか。

 これではこの国の行政が、官僚を使った権力者のやりたい放題ということになってしまいます。

 佐川のやったことは、結果的に国(国民)に損害を与えた背任行為そのものではないでしょうか。

 大阪地検は、住民が告訴した「虚偽公文書作成罪」への判断を下すだけではなく、地検自らが「背任罪」として起訴するくらいの行動を起こさなければ、まさしく「権力の犬」のようだと国民からの信頼を失うことになるでしょう。


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