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佐渡金山

  • 2022年01月29日

 「佐渡金山」を世界文化遺産の候補としてユネスコに推薦する方針を決めたことが、報道されました。

 これまでも、明治から昭和にかけて長崎県の「端島・軍艦島」など我が国の産業革命に大きく関わった様々な産業遺産が世界文化遺産に登録されてきました。

 これらの貴重な遺産群は、世界文化遺産としてこれからも後世に残さなければならないものだと思いますし、「佐渡金山」もこれらに劣ることの無い遺産だと思います。

 しかし、ただ単純に尊いからと言って残すだけではこれらの遺産も表面的な面しか見ないことになります。

 これらの遺産にどのようなストーリー(歴史)が有ったのか、それは残すべき世界文化遺産としての価値を大きく左右するものではないでしょうか。

 そしてそのストーリーは、フィクションではなく史実に基づいたものでなければ意味を持ちません。

 佐渡金山は、正の歴史と供に「朝鮮人の強制動員」という負の歴史も持っています。

 そうであれば、その両方を明らかにし、「この金山の歴史の中にはこういう事実もあるのだ」と認めて、ユネスコに推薦すべきでは無いでしょうか。

 長崎県の端島も同様の歴史を抱えていますが、今だに日本はそれを認めようとしていません。

 「加害者は忘れても、被害者は忘れない」、現実を認めない者に未来を語る資格は無い。ましてや、世界の目は欺されません。


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